日本製鉄は14日、ビルの柱や梁（はり）に使うH形鋼の一般流通（店売り）向け価格について、9月契約分から1トン5000円引き上げると発表した。原料価格が上昇しており、製品価格に転嫁して採算を改善する。国内外の鋼材需給の逼迫も踏まえた。値上げは7月契約分以来、2カ月ぶり。
日鉄の鋼材を扱う流通事業者でつくる「ときわ会」がまとめた8月末時点のH形鋼在庫は、全体で18万2700トンと前月末から5800トン（3.1%）減った。2020年12月末以来、8カ月ぶりの低水準となった。小規模物件向けの需要が伸び、5カ月連続で減少した。
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