
京成トラベルサービスは、京成電鉄の後援で、2021年10月9・17日(土・日曜日)に「まるごと3400形(がた)の旅」を開催した。主役の3400形は、初代AE形の台車や制御装置などといった走行機器類を流用した通勤形電車で、参加者の中には“往年の〈スカイライナー〉”がよみがえり、テンションもMaxだったことだろう。(岸田法眼の鉄道チャンネル)
3400形とは
3400形は初代AE形(1972年登場、1993年引退)の走行機器類と新製車体を組み合わせた改造車として、1992年に登場し、1995年まで5編成40両が投入された(車両の詳細は割愛)。このようなタイプの車両を「車体更新車」と言う。ただし、鉄道事業者によって、新製車扱いと改造車扱いに分かれる。 初代AE形が登場した1972年以来、半世紀近くにわたり、走行機器類が3400形に引き継がれるカタチで躍動していた。しかし、2020年8月11日(火曜日)から廃車が始まり、取材日時点、3編成が在籍する。古参車両の3500形(1972年登場)、3600形(1982年登場)とともに、今後の去就が注目されよう。
3400形、〈スカイライナー〉の運用に就く?!
2021年10月9日(土曜日)、京成電鉄本線上野へ。「まるごと3400形の旅」は、3番線からスタートする。お目当ての3400形は10時16分に入線。車内では、2代目AE形〈スカイライナー〉の始発駅発車前に使われるBGMを流し、特別な雰囲気を演出する。 隣の2番線では、2代目AE形の〈スカイライナー29号〉成田空港行きが10時20分の発車を待っており、ある意味、新旧の〈スカイライナー〉車両が並ぶ。 参加者185人(大人165人、子供20人)を乗せた3400形は、10時24分に発車。今の電車はVVVFインバータ制御(現代の省エネ電車)がスタンダード化したこともあり、界磁チョッパ制御(昔の省エネ電車)の走行音のなつかしい響きがツアーの序章をかきたてる。新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、一部の側窓を5センチ程度開いた影響で、地下トンネルの轟音が響く。 「お待たせしました。この電車は、成田スカイアクセス線(アクセスルート愛称名。路線名は成田空港線)経由、〈スカイライナー〉、成田空港行きです。この電車は、すべて、指定席です。乗車券のほかに、スカイライナー券が必要です。お手持ちのスカイライナー券に記載されております、お席にお掛けください。 全車両、禁煙です。次は終点、成田空港、成田第1ターミナルです」 現行〈スカイライナー〉の車内自動放送が流れる。京成電鉄では、車内自動放送アナウンスに、東京メトロでおなじみの森谷真弓さんを起用している。ツアー列車ながら、3400形が〈スカイライナー〉に起用されたのは初めて。初代AE形の走行機器が〈スカイライナー〉として運転されるのは、1993年以来28年ぶり。オールドファンにとっては、テンションも上がっていることだろう。 ツアーでなければ、3400形は2代目AE形に続く「4代目〈スカイライナー〉」と称したいところ。読者諸氏には、「〈スカイライナー〉番外編」と思っていただければ幸いである。 さて、地下トンネルの轟音で車内自動放送が聞き取りづらかったせいか、地上へ上がると再び流れ、日暮里を通過した。その後、京成トラベルサービスの添乗員が今回のツアーの詳細、今後のツアーを宣伝する。
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