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Wednesday, January 29, 2020

古墳時代の井戸から銅鏡 完全形は全国2例目 櫟本チトセ遺跡(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 天理市櫟(いちの)本(もと)町で古墳時代前~中期(4~5世紀)の集落跡が新たに見つかり、市教委が28日発表した。集落内の井戸からは、「小型●製鏡(ぼうせいきょう)」と呼ばれる国産の銅鏡1枚が投入された状態のまま出土。古墳時代の井戸から銅鏡が完全な形で見つかるのは全国2例目で、水に関わる祭祀(さいし)で用いられた可能性が高いという。

 工場建設に伴う試掘調査でこれまで知られていなかった古墳時代の集落跡が見つかり、市教委は昨年7~11月に約1600平方メートルを本格的に調査。複数の柱穴や大溝、井戸2基などが出土し、小字名から「櫟本チトセ遺跡」と名付けた。

 小型●製鏡は直径3・6センチ、厚さ0・5ミリ。突起状の鈕(ちゅう)(つまみ)を中心に円が描かれ、放射状に多数の直線が表現された「櫛歯(くしば)文鏡」と呼ばれる形式で、直径2・3メートル、深さ1・2メートルの素掘りの井戸から見つかった。他にも儀式で使用されたとみられるヒョウタンや植物の種などが出土。市教委は「水が枯れないよう祈願したか、井戸の廃棄に際した祭りで使われたのではないか」としている。

 櫟本チトセ遺跡の約2キロ東には、東大寺山古墳(4世紀後半)が位置。同古墳は、中国・後漢の元号「中平」が刻まれた鉄刀などの出土品(国宝)で知られ、櫟本チトセ遺跡は一帯の古墳群に関係する有力集落の可能性があるという。

 古墳時代の井戸から完全な銅鏡が出土したのは、兵庫県明石市の藤江別所遺跡に次ぐ2例目。森下章司・大手前大教授(考古学)は「鏡を使った水のお祭りに関する具体的な例で、王権中枢の地で見つかったのは貴重だ」と話している。

 銅鏡は2月1~23日に天理市文化センター1階展示ホールで開かれる「令和元年度冬の文化財展」で展示される。

●=にんべんに方

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