Pages

Monday, March 9, 2020

「思いを形に」トロバス残そう 大町市、資金募る - 中日新聞

運行最終日の関電トンネルトロリーバス=大町市内で

写真

 長野、富山両県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の黒部ダムと大町市扇沢間で二年前まで走っていた関電トンネルトロリーバスの車両を保存しようと、同市は十日、クラウドファンディングを始める。現存するのは十五両のうち一両だけで、資金が目標額に達しないと解体され、達成すれば市内で展示する。市の担当者は「皆さんに応援してもらう形で残したい」と話している。

 目標金額は百八十万円。車両の買い取りや輸送費に充てる。ふるさと納税型で支援額は五千〜十万円とし、特典も設けた。

 トロバスは架線から電力を得て走り、電車の一部とされる。関電トロバスは一九六四(昭和三十九)年に開業し、電気バスに切り替えるため二〇一八年十一月末を最後に引退した。

 運行終了による注目の高まりを受け、市は同月から保存を検討。富山県高岡市の解体業者に掛け合い、一両の解体を二度にわたり先延ばしにしてもらったが、維持や活用の見通しを描けないとして一九年春には保存を断念した。

 しかし六月末、トロバスのファンが業者に解体延期を求め、業者もまだ残してくれていたことが判明。ファンらの熱意に市は「やはり保存すべきでは」とあらためて検討し、保存を目指すことにした。一方で「ファンや市民がどれだけ賛同してくれるか見極める必要もある」と、あえて市で予算化せず、目標額に達した場合のみ資金を受け取れる形式のクラウドファンディングで資金調達を図ることにした。

 プロジェクトは「READYFOR」のホームページに載る。市観光課の宮坂充明課長補佐(50)は「歴史文化遺産として、残す意義はあるのでは。ファンや市民の思いが形になれば」と話した。募集は四月三十日まで。(問)市観光課=0261(23)4081

 (日下部弘太)

 <関電トンネルトロリーバス> 黒部ダム建設で資材を運んだトンネルを使い、扇沢−黒部ダム間の6・1キロを16分で結んだ。うち5・4キロはトンネル。国立公園であることから環境に配慮し、電気でモーターを回して走るトロリーバスが導入され、54年間で6162万人を乗せた。今回の保存の対象は1993年に登場した三代目の300型の1両で301号車。トロリーバスは現在、富山県側の室堂と大観峰を結ぶ立山トンネルで唯一運行されている。

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"形" - Google ニュース
March 10, 2020 at 03:09AM
https://ift.tt/3aLqle5

「思いを形に」トロバス残そう 大町市、資金募る - 中日新聞
"形" - Google ニュース
https://ift.tt/2NVTTwG
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment