アマチュア無線の魅力を伝えるため、動物や乗り物などさまざまな形をしたアンテナの部品を作り続ける愛好家がいる。兵庫県西宮市の村田泰宏さん(65)。阪神・淡路大震災直後は無線を使って物資の調整や支援情報を伝えるボランティアにも参加。「スマートフォンが普及した今でも被災時は役に立つ」と話し、無線の利用人口を広げようと自身のブログで発信を続ける。(風斗雅博)
村田さんは鹿児島県の徳之島出身で、中学卒業後に西宮市に移り、市内の郵便局で配達員として勤めた。趣味だったツーリングやキャンプ時の連絡手段として1990年からアマチュア無線を始め、養成課程講習会を受講して免許を取得した。
95年の阪神・淡路大震災では、自宅の木造建てアパートが全壊し、土ぼこりの中を命からがら建物から脱出したという。その後、親戚宅に身を寄せながらボランティア活動に参加。総合福祉センターの会議室で阪神間の無線仲間と連絡を取り合い、営業する銭湯の情報を集めたり、救援物資の調整を呼び掛けたりした。
現在もほぼ毎日交信を続けているという村田さん。5年前からは、アンテナ先端の「エレメント」作りを始めた。最初は興味本位からスプーンや笛、蚊取り線香の入れ物など、既存の金属部品をアンテナの基部に取り付けていた。ところが、知人へプレゼントしたことがきっかけでオリジナルの製作にのめり込んだ。「おもろいアンテナ」と称して、これまで250個以上作ってきた。
作業は専ら、新西宮ヨットハーバー(西宮市西宮浜)に係留する小型ボートの船内で行う。真ちゅうの棒を手で折り曲げたりニッパーで切ったりした後、はんだごてでつなぎ合わせる。犬や飛行機、ハートなどモチーフは多様で、一筆書きのようなシンプルさとかわいらしいデザインが特徴だ。無線仲間に譲ったり、作り方を教えたりすることもあるという。
昔に比べアマチュア無線局は大きく減少したが、村田さんは今も非常時用のハンディ機を常備している。「無線は持ち運びも楽。スマホのように回線状態に左右されることなく交信できる」とその魅力を語る。
アンテナの作品や作り方は自身のコールサインを引用したブログ「JS3MXPの日記」で紹介している。「無線は資格さえあれば年齢に関係なく誰とでも仲良くなれる。ブログをきっかけに少しでも興味を持ってくれたらうれしい」と呼び掛けた。
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June 19, 2020 at 03:30AM
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おもろいアンテナ自作 多彩な形でアマ無線の魅力発信 - 神戸新聞
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