バンクーバーにも夏が到来し、山と海がそばにあるバンクーバーは最高の遊び場と化している。自転車ですぐに海に行けるので、しょっちゅう身体を冷やすために泳ぎに行く。みんな寝転んだり、本を読んだり、昼寝したり。思い思いに浜辺の時間を楽しんでいる。
いつもいいなぁと思うのは、グループで楽しんでいる人もいれば、一人の時間をゆっくり楽しんでいる人が多いこと。私もよく一人になりたい時に、ふと芝生に寝転んだりする。それをやっても変人としてみられないのがバンクーバーのいいところだ。
あと夏になるとみんな「今週末キャンプ行くねん」とか、「明日ハイキング行ってくる」とか、毎週のように気軽に自然の中に遊びに出かける。「え、この前キャンプ行くって言ってなかったっけ？」と思う頻度でキャンプしているような……。彼らの生活のルーティーンにごくごく自然のアクティビティが含まれていることが素敵だなと思う。なんかその気軽さにも好感が持てる。
あと「格好から入る」という文化もあまりない。日本にいた時は何かを始める際、道具や服装など全てを揃えてから始める雰囲気があったけど、カナダの人たちは形から入っていない。なんでもすぐ買わずにとりあえず持っているものでなんとかする、なければ人から借りたり、スポーツ用品店でも寝袋やテント、バックパックなどを貸りれるのでそれを利用したりしている。
その自然の中へ行くことを変に「特別扱い」していない感じが私は好きだ。リスクを心得ていないっていうことじゃなくて、むしろちゃんと心得ているし、自然に対して敬意も払っている。自然と人間がナチュラルに馴染んでいる姿が心地よい。
ということで、私もこの夏にすでにいくつかトレイルを楽しんでいる。一番最近行ったのは、Rainbow Lake（虹の湖）という20kmのトレイル。登山道まではバンクーバーから車で2時間程度。私は車を持っていないので、遠くの山にいきたい時は車を持っている友人を誘う。職場のボスが、「山で遊ぶのに一番大事なのは、車持ってる友達をまずは見つけることだな！」って冗談まじりに言ってたけど、かなり的を得ているぞ。笑
公共交通機関で行けるトレイルもバンクーバー周辺に沢山あるんだけれど、今年はコロナで人が人気スポットに押し寄せないようにと、閉鎖されてしまっている。だから車を持つ友人がキーなのだ！
「虹の湖」は高山植物が咲き乱れていて、圧倒的なスケールと美しさに思わず何度も「わぁ……」と声がでた。コロナで家にいる時間が長かった分、思いっきり遠くのものを眺めたり、大きな自然に包まれる体験に、脳みそも身体も心も全部喜んでいるのを感じた。
トレイル上には歩く人、走る人、マウンテンバイクをする人などみんなで挨拶を交わしながらトレイルを共有し合う。山を歩いていると、そこにいる人が仲間みたいに思えてくる感覚も好きだ。その湖のそばにキャンプ場もあるので、食糧やらテントやらを全部背負ってハイキングしている人たちも沢山いた。
こんな大自然の中で寝るってめっちゃ静かだろうなぁ。いいなぁ。
また別の日に行ったTunnel Bluff。これは登山道まで車で30分ほどで、トレイル自体は往復9km。人気のスポットみたいで多くの人がハイキングを楽しんでいた。
ハイキングの情報はネットでバンクーバートレイルというウェブサイトがあって、そこに様々なトレイルが紹介されている。犬もオッケーなトレイルとか、公共交通機関で行けるところとか、フィルターをかけて検索できるのでよく利用する。あとはアナログに本で調べたりも。
この自然やアウトドアスポーツの喜びを体験すると、「やっぱりカナダに住んでいてよかったなぁ」と思う。バンクーバーは家賃も物価もなかなか高いけど、この自然との近さが自分にとっては生きる上で大事なこと。休みがあればショッピングじゃなくて、気軽に自然の中へ出かけていくカナダ人に好感が持てるし、そういう時間を大切にしている姿を見るとほっとする。
一方で、先日友人が「私は大自然の真っ只中までいかなくても、都市の中で自然を見つけているよ」と言っていた。これまた面白いことを言うなぁ。確かに自然ってすぐそばにあるし、人間も自然の一部。これはこれでまたほっとする考え方だ。
これからも自然と共存する生き方を模索しながらカナダの夏を楽しみたい。
"形" - Google ニュース
August 08, 2020 at 02:07PM
https://ift.tt/33Esxnm
カナダ人は形から入らない｜北極かえるのコモンロー日誌｜吉村静 - gentosha.jp
"形" - Google ニュース
https://ift.tt/2NVTTwG
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment