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Monday, December 7, 2020

丸大機工 顧客の要望を形にする会社 - 朝日新聞デジタル

 【秋田】「丸大機工は何をする会社ですか」。生産用機械メーカー、丸大機工(にかほ市金浦)の菊地兼治社長に尋ねると、「お客さんの要望を形にする会社」と返ってきた。

 例えば、打ち上げ花火の自動玉貼り装置。大仙市の花火製造会社「花火創造企業」から、花火を紙で巻く工程に手間がかかるため、自動化できないかと相談が寄せられた。花火製造のノウハウがない丸大は、発注元の社長の助言を受けながら、2年半かかって装置を開発した。

 火薬が詰まった玉に10~18ミリ幅のクラフト紙を均一の厚さになるように巻いていく。貼った紙の隙間の空気を抜く作業まで自動でしてくれ、1台で職人4人分の作業量をこなす。また、紙貼りの精度が高いため、打ち上げたとき花火が描く円が手巻きよりも真ん丸に近く、より美しいという。

 顧客の求めに応じて開発、製造した機械や装置がいくつもある=表。数台しかないユニークな製品もある。

 一方、数百台製造し、輸出もしているのがラップ加工機。半導体の材料となるシリコンウェハーと呼ばれる薄板や精密弁のふたなどの表面を研磨して、限りなく平らにする装置だ。コンデンサー検査装置など、工程を自動化する装置も得意としている。

 そうした多彩な装置を作っている本社工場を見せてもらった。東京ドームの約1・8倍の広さがある敷地に四つの工場がある。第一工場の入り口に、国家資格である技能検定の合格者45人の氏名と顔写真が掲げられている。機械加工・特級の4人を筆頭に、機械組み立て仕上げ作業・1級の4人など、職種や作業はさまざまだ。

 工場内は、ファナックやDMG森精機といった、業界では有名なメーカー製の工作機械が並ぶ。それぞれの機械に顔写真と名前が掲げられた従業員が、部品を加工していた。部品は機械ごとに違い、それを組み立てて完成した機械も様々だ。何に使うか素人目には想像がつかない。

 1976年の創業当初は、市内に大規模工場を持つTDKの生産設備などの部品加工が主な仕事だった。売り上げは当然、TDKの発注状況に左右された。そこで、関東地方で新しい取引先を開拓したり加工設備を導入したりして、顧客が設計・開発した製品を受託製造するOEM生産などに比重を移した。

 現在は半導体関連装置や、検査の自動化・省力化機械など、5社のOEM生産をしている。取引先は大企業が多く9割は関東だ。

 丸大の強みは何か。経営企画室の伊東計一室長は「設計から部品加工、組み立て、電装まで、全てが1社でできること」と話す。菊地社長は「顧客から受けた指導が各工程にノウハウとして蓄積しているので、どこよりも速く作って納品できる」。他社と価格競争になった場合も、多くの工程があるからコストダウンの余地があるという。

 難易度の高い航空機部品の製造に参入しようと3年前から取り組み、ジェットエンジンの圧縮空気の流れを減速させる部品(ディフューザー)を試作した。技術力を生かし、新たな挑戦を続けている。(増田洋一)

     ◇

 〈丸大機工〉 1976年、にかほ市象潟町で創業。同市金浦に本社工場、同市黒川に金浦工場がある。売上高は30億円(昨年12月期)。従業員は239人(今年11月時点)。売上高も従業員も増えている。

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