2020/12/13(日)
昨年このレースをレコード勝ちしたレシステンシア
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週は阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、阪神芝1600m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
<1>カギを握るのは⑥ソダシ
<2>信頼できる脚質は先行勢
逃げて結果を残してきた⑭ポールネイロンと⑮エイシンヒテン。今回のように並んでいる場合、逃げ馬にとって外に馬がいると気にしてしまうため、基本的には外にいる馬の方がレースを組み立てやすいです。
あわよくば楽に逃げたいでしょうが、そうなった時は⑥ソダシが差を詰めていってプレッシャーをかけていきます。そうなると後続も付いていってより締まった流れに……という連動が起こります。
攻略ポイントにソダシの馬名を挙げたのはこういうことです。今回の展開予想は、この2頭が平均からやや速いペースで引っ張っていくことを想定して進めていきます。
<向正面>
⑭↑
⑮ ↑
↑
⑥⑤↑
⑯⑨①↑
⑬⑧④↑
↑
⑱⑰⑦③↑
⑫⑪⑩②↑
先行策で安定している⑥ソダシは、レースの流れを見ながら立ち回れる余裕があります。ここでも前走のような競馬をイメージしているのではないでしょうか。
ソダシをマークしながら追走するのが⑯インフィナイト。2戦とも不良馬場でのレースでしたが、とても軽い走りをするので良馬場の方が間違いなく合っています。一気に時計を詰めてきても驚けません。
⑱メイケイエールは前走で思いっきり引っかかってしまいました。レコード時計で勝ちはしましたが、1ハロン延びるここではしっかりと折り合いを付けなければいけません。なので、今回は失敗覚悟で控える競馬をするのではないかと見ています。調教では練習できないことですし、来年もマイル戦で戦いたいでしょうからね。
⑦サトノレイナスは前走が強い内容で、差す競馬は安定しています。あとはどれだけ上手くスタートできるか。上位争いに食い込むためには失敗できません。
<直線入口>
⑮⑭↑
⑥ ↑
⑯ ⑤①↑
⑨ ↑
⑱⑦⑧④↑
↑
⑰⑪⑩ ↑
キャリアが浅い2歳馬の場合、予想をする上でより信頼できる脚質は「先行」です。前走で豪快な追い込みを見せていても、今回は案外……というパターンの方が多いので注意したいです。
押し切りを狙う⑭ポールネイロン、⑮エイシンヒテンを目掛けて⑥ソダシが追走、その後ろから⑯インフィナイトも虎視眈々。レース後半は引き締まった流れになるため、上手く溜めが利いている差し馬にもチャンスは充分にあります。
来年の桜花賞にもつながる注目の一戦ですので、まずはしっかりと予想をして、各馬のレースぶりもじっくり見ていきましょう!
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