武豊の「意図的な出遅れ」がよみがえった
最後の直線は壮絶な叩き合いとなり、1着から4着まで鼻+首+半馬身という僅差で決着する大激戦となった。 直線入口で、最も勝利に近いように見えたのは、武豊のメイケイエールだった。大外18番枠からゆっくりゲートを出て、スタート直後は最後方。武が、1400mでも掛かるこの馬をどう乗って距離をもたせるかが注目されていたが、そっとゲートを出して、道中は馬群から離して他馬と並走させず、馬がエキサイトしないようエスコートした。 31年前、1989年の桜花賞で、デビュー3年目だった武は「意図的な出遅れ」で勝利をもぎ取り、伝説をつくった。大外18番枠を引いた1番人気のシャダイカグラを今回同様ゆっくりゲートから出し、他馬を先に行かせて内に入ったのだ。当時の阪神芝1600mはスタート直後にコーナーがあったため、いかにコースロスをなくすかがカギだったのである。 メイケイエールは今回も掛かってはいたが、前走よりはずいぶんマシだった。十分な余力を残して直線に向き、スパートした。
ソダシは前の壁になった馬をさばくのに手間取った
一方、ソダシは好位4、5番手の馬群のなかでレースを進め、いつでも抜け出せる手応えで直線に向いた。 「今日の前半の競馬に乗って、このくらいの位置で前に壁をつくりたいと思っていました」 そう話した吉田の狙いどおりの展開になっていたのだが、直線入口で、前で壁になっていた馬をさばくのにやや手間取った。 一度は前を走るエイシンヒテンの外に行こうとしたが、内に切り替えてゴーサインを出した。しかし、もともとエンジンがかかるのに時間がかかるタイプで、「最後は馬場が悪かったせいか、思ったより弾けてくれませんでした」と吉田が言ったように、ジリジリとしか伸びなかった。
からの記事と詳細 ( 凄い勝負根性! 大激戦の阪神JFでソダシ白毛馬初のGI勝利 武豊は“31年前の伝説”再現ならず(Number Web) - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/2ILPKMd
スポーツ
No comments:
Post a Comment