昨年大みそか「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」で田中恒成に勝利し2度目の王座防衛に成功した井岡一翔(31=Ambition)だが、井岡が左腕のタトゥーが見えた状態で戦ったことが問題化しているが、米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」に自身の気持ちを語った。
JBC(日本ボクシングコミッション)には出場不可の条件に「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」がある。入れ墨、タトゥーをしている選手はそれを隠すように言われる。
井岡はタトゥーが見えにくくなるように傷やそばかす、タトゥー隠しに使われるコンシーラーを塗っていたが、リングに上がる頃にはその効果が薄れていたという。
実際、リング上でガウンを脱いだときにはタトゥーが普段より薄く見えるものの、普段を知らなければ、普通にタトゥーが入っていると見受けられる。井岡はその状態で戦い、8回TKOで防衛を果たした。
その後、JBCは井岡のタトゥー問題で何らかの処分を検討するとした。
井岡は今回のインタビューで「ボクシングとは関係ないことなので、このルールを崩していきたい。観戦する人は、リング上でのアクションに注目している」とし、「日本に住んでいる外国人ボクサーは、タトゥーを入れていても、日本での試合では、隠すことなく試合をすることが許されている」とし、「もし禁止するのであれば、日本人も外国人も含めて、すべてのファイターに禁止すべきだと思います」と矛盾していると語っている。
日本のジムに所属するホルヘ・リナレス(ベネズエラ=帝拳)も井岡のように左腕に大きくタトゥーが施されているが、日本で試合をして問題にならない。
井岡の処分は厳重注意となるのか、重い場合は体重超過した選手などに与えられる無期限のライセンス停止だ。井岡本人はこのルールに矛盾をおぼえるものの、隠す対策はしているのでそこは考慮されるだろう。
井岡は仮に日本で戦えなくなった場合に、日本を背負い海外で戦って行くとする。
ボクシングシーンの見解では「どちらにしても、4階級制覇の井岡がアメリカに戻ってくる可能性は高い。彼の視野の中では、現WBC同級王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)、4階級王者であり現WBA同級王者のローマン ・ゴンザレス(ニカラグア)、現IBF同級王者のエルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦が考えられる。過去5回のIBFベルト防衛戦はアメリカかメキシコで行われた」と統一戦となると海外になる可能性があるとした。
井岡は「タイトルマッチに限らず、もっとボクシングを見る人が増えてほしい。マディソン・スクエア・ガーデンで試合をするファイターが増えて、日本のボクサーに対する認識が良い方向に変わってくれればいいなと思う」と抱負を語っている。
▶︎次ページは外国人のタトゥーはOKで日本人がNG、テレビ局も規制の背景
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