西武松坂大輔投手(40)が、春季キャンプを回避する可能性が高いことが9日、明らかになった。米国でリハビリを続けているが、コロナ禍での帰国となれば2週間の自宅待機が必要で、十分に体を動かすことができない。渡辺GMは「大輔の場合はリハビリというところで、開幕からという考え方はない。開幕までには間に合うとか、そういうのはない」と話しており、焦らずリハビリに専念させることになりそうだ。
昨年7月に、脊椎内視鏡頸椎(けいつい)手術を受け、1軍登板がないままシーズンを終えた。辻監督も「松坂はちょっと分かんないな。不安。俺の中で見通し立たないからね」と語っており、先が読めない状況。開幕前の実戦登板の予定はなく、キャンプに合わせて帰国するよりも、自分のペースでリハビリを続けることで、今季中の復帰に全力を注ぐ。
またニール、ギャレット、スパンジェンバーグ、メヒアの外国人4選手もキャンプ不参加の可能性が浮上した。当初はキャンプ最終クールでの合流で調整を進めていたが、1都3県への緊急事態宣言が発出され、外国人の入国制限についても不透明な状況となっている。来日時期は流動的となりそうだ。
ただ、球団はしっかりと策を講じていた。外国人選手に対しては帰国先での自主トレで2週間の隔離期間を逆算し、シーズンに向け準備するように通達。渡辺GMは「アメリカでやっているころは、キャンプに入ったらすぐオープン戦。そこまでに準備しておくというのは慣れていると思う。そういう形になるからしっかりやっておくようにと言ってある」という。たとえキャンプ不参加という事態になっても、実戦に合わせて合流するプランを事前に組んでいたことで、調整面でのロスは最低限で済みそうだ。
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