スポーツにケガは付き物ですが、年齢や競技レベルにかかわらず、できることならケガと無縁でプレーを楽しみたいもの。それでもバスケットボールは激しいコンタクトがあり、急なダッシュとストップ、ジャンプと着地を繰り返すハードな競技です。そんなバスケをケガなく続けるために、ケガの予防や対処の知識を得ておきましょう。スポーツ医学の専門家である近良明医師に、特に成長期にある10代までのバスケ選手によくある疑問に答えてもらいました。皆さんも疑問がある場合はこちらに質問をお寄せください(ただし、痛みや不具合がある場合は早めにお近くの専門医に相談しましょう)。
[Q]突き指をした数カ月後に、指の関節の形や向きが変わってしまいました。
中学1年女子です。練習中にボールが変なふうに当たり、思いっきり突き指をしてしまいました。結構腫れたのですが、大丈夫だろうと思い自然治癒させました。その数カ月後に指の関節の形や向きが変わっていることに気がつきました。元に戻したいのですが、どうしたらいいのでしょうか?
[A]初期対応が大事で、後から元に戻すのは非常に大変です。
突き指だと思って放置してしまい、後々、骨折と判明することが時々あります。骨折があって曲がって癒合したのであれば、骨をもう一度切って矯正することは可能かもしれませんが、かなり大変な手術になりますし、復帰までも時間がかかります。他には靭帯損損傷、腱の断裂、関節の脱臼などが考えられます。
いずれにしても初期対応が大事で、後から元に戻すのは非常に大変です。『バスケ手帳』では手の外傷の初期対応も載せております。放置せずにちゃんと整形外科で診てもらいましょう。
ケガ予防のQ&A
vol.1「オスグッドでの膝の痛み、どんな対処をすべき?」
vol.2「背を伸ばすのに効果のあるメニューはありますか」
vol.3「足首の捻挫がクセになっていますが、治せますか」
vol.4「慢性的に腰が痛く、シュートを打つ時に痛みます」
vol.5「脱臼を繰り返しています。手術すべきでしょうか」
vol.6「成長期の選手がやっておくべきトレーニングは?」
vol.7「プレー中に腰が痛みます、椎間板ヘルニアでは?」
vol.8「小学5年生の息子がシーバー病と診断されました」
vol.9「X脚の選手が膝のケガを予防するには?」
vol.10「すねの内側が痛く、シンスプリントと診断されました」
vol.11「股関節が固くてパワーポジションが取れません」
vol.12「動く時に膝が内側に入り、大ケガが心配です」
vol.13「ブロックに行ったら、相手が頭から落ちてしまいました」
vol.14「相手の肘が当たり、歯が2本折れてしまいました」
過去の『ケガ予防のQ&A』はこちらから!
からの記事と詳細 ( バスケットボール選手が知っておきたいケガ予防のQ&Avol.15「突き指をした数カ月後に、関節の形や向きが変わった」 - バスケットカウント )
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