◇13日 カーリング日本選手権・第6日(北海道稚内市みどりスポーツパーク)
2022年北京五輪代表選考会を兼ねるカーリングの日本選手権第6日は13日、北海道稚内市のみどりスポーツパークで決勝トーナメントを行い、北海道・常呂(ところ)高の4人でつくる常呂ジュニアがTM軽井沢に8―5で勝利。14日の決勝で大会3連覇を目指すコンサドーレと対戦する。女子の決勝は、18年平昌五輪銅メダルで大会2連覇を狙うロコ・ソラーレと北海道銀行が優勝を争う。
高校生チームの快進撃が止まらない。常呂ジュニアは、平昌五輪に出場した両角友佑(36)がスキップを務めるTM軽井沢を倒し、決勝でコンサドーレと今大会3度目の対決をすることが決まった。スキップの前田拓海(18)は「正直言って、想像できなかった」と望外の結果に興奮を抑えられずに宣言した。
「ここまで来たからには、コンサドーレに勝って優勝したい」
チームは、コンサドーレ、SC軽井沢、TM軽井沢の「3強に勝つ」を目標に会場入りした。「自分たちの力は意外と通用する」という手応えを得たのは1次リーグのSC軽井沢戦。延長戦の末に9―8で競り勝った。「でも、そこで調子に乗らずに、一投一投集中しながらゲームを組み立ててきた」。快進撃の裏には客観的に自身を見つめられる目があった。
この日のTM軽井沢戦も第2エンドに4点の大量点を挙げながらもジリジリと追い上げられ、第5エンドには5―4まで詰め寄られた。「リードしているのに余裕はなかった」と前田海。しかし、バタバタする展開でも逃げ切る実力を示した。その戦いぶりは、試合巧者として定評のある両角友を「面白い作戦を立てる」と言わしめた。
幼なじみである4人は15年にチームを結成。前田海と中原亜星(18)は20年ユース五輪混合で銀メダルを獲得した。今季はコロナ禍で国内にとどまったトップチームと練習試合を重ねたおかげで、頭角を現す。先月の北海道選手権を制し、今大会参戦を決めた。
もともとは札幌市が招致を目指す30年五輪での金メダル獲得を見据えていた。決勝でコンサドーレを下して優勝すれば、5月の北京五輪代表決定戦でコンサドーレと相まみえる。夢の実現は早まるか。
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