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Wednesday, February 17, 2021

橋本聖子氏、会長受諾の意向固める 五輪組織委 森喜朗氏後任 (毎日新聞) - 毎日新聞

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橋本聖子五輪担当相=東京都千代田区で20年7月、宮本明登撮影 拡大
橋本聖子五輪担当相=東京都千代田区で20年7月、宮本明登撮影

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の後任会長について、橋本聖子五輪担当相(56)が組織委からの要請を受諾する意向を固めた。18日、複数の関係者の話で明らかになった。同日午後の評議員会、理事会を経て就任が決まる。女性蔑視発言の責任を取り、森喜朗会長(83)が12日に辞任表明後、後任候補を選考する検討委員会が橋本氏に一本化していた。

 大臣規範で公益法人の役員との兼職が禁じられているため、橋本氏は会長に就任すれば、五輪担当相を退任する。後任には丸川珠代参院議員(50)の再登板が有力視されている。

 検討委はキヤノン会長兼社長最高経営責任者(CEO)で組織委名誉会長の御手洗冨士夫氏(85)を座長とする8人で構成。18日午前から第3回会合を開催。組織委は午後には理事会を開き、検討委から候補者の検討状況の報告を受ける。橋本氏を会長に選ぶ際は、評議員会で橋本氏を理事に選任後、再び理事会を開いて互選で決定する。

 検討委は16日の初会合で新会長に求める資質として、①五輪・パラリンピック、スポーツに深い造詣がある②男女平等や多様性の理念を実現できる③国際的な知名度や国際感覚がある④東京大会の準備状況を理解している⑤組織運営能力や調整力を備えている――の五つの条件を挙げていた。関係者によると、日本オリンピック委員会(JOC)会長の山下泰裕氏(63)らも候補に挙がったが、最終的に橋本氏に絞り込んだ。

 橋本氏は北海道出身。1992年アルベールビル冬季五輪のスピードスケート1500メートルで銅メダルを獲得するなどスピードスケートと自転車で夏冬計7回の五輪に出場し、「五輪の申し子」と呼ばれた。現役だった95年に参院議員に当選し、96年アトランタ五輪を最後に引退。JOCの副会長や日本スケート連盟会長などを歴任した。2019年9月に五輪担当相として初入閣した。

 丸川氏は16年8月から1年間、五輪担当相を務め、19年に組織委理事に就任した。

 後任を巡っては、森氏が辞任表明前の11日、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)を後継指名し、川淵氏が森氏に相談役として残ることを要請した。「密室人事」として社会に反発が広がり、川淵氏が受諾後に一転、辞退した。【松本晃、倉沢仁志】

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