首位と4打差の3位で出た笹生優花(19=ICTSI)は、米ツアー初優勝はならず、6位だった。5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算19アンダー、269。優勝はならなかったが、米ツアーで初のトップ10入りを果たした。通算28アンダーで優勝したリディア・コ(ニュージーランド)には、9打の大差をつけられた。

出だしの1番パー5はバーディーと好スタートを切った。グリーン手前、ピンまで20ヤードからのアプローチを、1メートル余りにつけて伸ばした。ピンチをしのぎ続けた後に6番で伸ばしたが、8番パー3で3パットを喫してボギー。波に乗り切れていなかったが、9番パー4で、ティーショットをドライバーでグリーン手前まで運ぶと、アプローチを1メートルにピタリと寄せてバーディー。良い流れで折り返した。

後半は12番パー3で、ティーショットを1・5メートルにつけ、先にバーディーを奪った。だが直後の13番パー4で、ティーショットをバンカーに入れるなどして痛恨のダブルボギー。事実上、優勝の可能性は消えた。それでも最終18番パー4では、1・5メートルのパットを決めてバーディーで締めた。

予選ラウンドを2位に2打差の単独首位で通過し、初優勝に大きく近づいていた。優勝すれば、予選会経由で来季からの参戦を計画していた、目標の米ツアー出場権を手に入れ、次週以降も継続して出場できた。

それでも「すごく良い経験になったと思います。いろいろと学べた1週間だったと思うので、すごくありがたく1週間を終えたなと思います。リディアさんと昨日(第3ラウンドで)一緒に回れたことだったり、練習ラウンドで去年のUSオープンのチャンピオン(金阿林、キム・アリム=韓国)と回れたことだったり、いろいろと今週はあったけど、本当に楽しくゴルフができて、すごい選手と回れたので、結果とは別に、気持ち的には幸せです」と、充実した表情で話した。