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Thursday, April 1, 2021

帰ってきた豪快アーチ 阪神・佐藤輝「悔しさ」振り払う2号 ドラフト新人初の3カード連続弾狙え - スポニチアネックス Sponichi Annex

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<広・神>6回2死、阪神・佐藤輝は右越えにソロ本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)が1日の広島戦で、今季2号の右越えソロを放った。5点優勢で迎えた6回2死から生まれた4試合19打席ぶりの一発は、ドラフト制以降の新人ではリーグ初となる開幕2カード連続本塁打。本拠地開幕戦となる、きょう2日からの中日3連戦(京セラドーム)で、ドラフト制以降では初となる開幕3カード連続弾に挑む。

 もどかしさ、悔しさを一振りにぶつけた。どうやと言わんばかりの“ドヤ顔”でダイヤモンドを一周。佐藤輝がうっぷんを晴らす一撃で、プロ入り後初めて直面した大きな壁をはね返した。

 「しっかり仕留めることができた。打てない悔しさを持っていましたし、思い切って振った結果、1本出てよかったです」

 長距離砲の魅力を、まざまざと見せつけた。5点優勢の6回2死。中村祐が投じた甘いチェンジアップを、ライナーで右翼席へ突き刺した。3月27日のヤクルト戦以来4試合19打席ぶりの2号ソロ。ドラフト制以降、新人が開幕から2カード連続で本塁打を放つのはリーグ初の快挙となった。やっぱり、この男は持っている。ベンチ前では大ファンの「ももいろクローバーZ」の決めポーズ「Zポーズ」を決め、ようやく笑みがこぼれた。

 「細かい打撃フォームのことです。ちょっと当たっていなかったので」

 修正能力の高さが光った。今カードの広島戦では初戦から2試合連続で3三振。徹底的な内角攻めに、苦しめられた。この日の試合前練習では、井上ヘッドコーチが身ぶり手ぶりの熱血指導。フリー打撃中も、2人でチェックポイントを確認しながらスイングを繰り返した。「いい時と悪い時の差をアドバイスした」と井上ヘッド。アドバイスを受け止め、即座に結果を出すあたりも、やはり、ただ者ではない。

 開幕6試合を終えての打率・174は、逆の見方をすれば、ここから上昇カーブを描いていくしかない。矢野監督からも「今日のホームランを何かのきっかけにしてくれたら」と背中を押されただけに、その期待に応えたい。

 きょう2日からは、本拠地開幕カードとなる京セラドームでの中日3連戦が待つ。登場を待ちわびた虎党に、豪快弾を届けたい。ドラフト制以降の新人で開幕3カード連続本塁打となれば、初の快挙。「挑・超・頂」の申し子が、歴史を塗り替えるチャンスを自らの手でつかみとった。(長谷川 凡記)

 ○…佐藤輝(神)が3月27日のヤクルト戦以来となるプロ2号。ドラフト制以降、新人の開幕から2カード連続の本塁打は、89年中島輝士(日)以来32年ぶり2人目で、リーグ初。阪神ではドラフト制以前も含め佐藤輝が初めてだ。なお、前記中島は開幕3カード目でノーアーチ。きょうからの中日3連戦で一発を放つと、ドラフト制以降初の快挙となるがどうか。

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