4月19日、小田急電鉄は海老名駅前に「ロマンスカーミュージアム」を開業した。歴代ロマンスカーの先頭車両の実物と、小田急線沿線を再現した大型鉄道模型ジオラマが魅力だ。(全2回の1回目)
小田急線海老名駅に隣接
ロマンスカーをモチーフとしたこども用室内アスレチックなど遊具も充実、グッズ売り場は多彩な品揃え。そして館外からも利用できる「ミュージアムクラブハウス」は、電車が見えるカフェだ。海老名には映画館やショッビングモールなど遊びどころがたくさんあるから、このカフェで待ち合わせたり、帰りにひと息ついたりできる。小田急にミュージアムができたというだけではなく、海老名の新名所ができた。
場所は小田急線海老名駅に隣接している。中央改札口を出たら左へ進み、ペデストリアンデッキを徒歩1分。木製の大きなロマンスカーのオブジェが目印だ。その右側がエントランス。チケットを購入して入場すると、そこは2階。すぐにエスカレーターで1階に降りると、古めかしい電車が鎮座している。小田急電鉄創業時に運行を開始した「モハ1」だ。
モハ1は全長14.2mで、現在の電車と比較すると小さい。片側に扉3つの通勤型で、車体の骨組みと外板は金属、屋根や内装は木造という「半鋼製車体」だ。18両が製造されて、現役引退後は相模鉄道、熊本電気鉄道、日立電鉄に譲渡された。相模鉄道の車両はさらに京福電気鉄道に譲渡されたという。これらのうち、熊本電鉄で廃車となった車両を1981年に譲り受け、1984年に小田急開業当時の姿に復元され、車庫を点々としながら大切に保管されてきた。それから37年経って、終の棲家となるここに置かれた。車内には入れないけれど、ドアのひとつが開いており、木造の車内を見学できる。
モハ1の展示場所の奥は「ヒストリーシアター」だ。壁に映像コンテンツを投影し、ロマンスカーの歴史を紹介する。タップダンスのリズムとのヒストリーシアター、なぜタップダンスなんだろう。昔の小田急や過去のロマンスカーの走行場面など、映像は興味深いものばかりだ。
からの記事と詳細 ( ついにオープン 小田急ロマンスカーミュージアムの楽しみ方と「3000形」設計関係者の思い - 文春オンライン )
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