赤色に塗装したステンレス車体
20次車の先頭部の特徴は、前面中央部に貫通扉を設置したデザイン。地下鉄乗り入れに対応するため、連結時に貫通できる設計とすることで、地下鉄区間で求められる編成間の通行を可能としています。
また20次車では「sustina」を採用しており、車体側面に目立つ継ぎ目は無いほか、側面上部の雨どいは車体と一体化しています。さらに車体は近年製造の新1000形と同様に塗装しており、ステンレス地肌の銀色が見える部分はほぼありません。
中央に貫通扉を設けた1000形としては、これまでにも1800番台が2016年にデビューしていますが、ステンレス車体に塗装した形態は、2018年製造の17次車(1200番台など)以降のもの。そのため、中央貫通扉+ステンレス塗装車体という組み合わせは、この20次車が初めてです。
車内ではL/C座席が特徴的な20次車ですが、先頭部に前方を向いた展望席が復活したこともポイント。展望席の横には幅10センチとかなり細い窓が設置されており、こちらも外観上の特徴となっています。
以前の京急車ではこれ以上の幅が取られていましたが、ステンレス車体となった際に運転台スペースが拡大されたことに加え、「機器スペースの問題からこのような形状となった」(京急担当者)といいます。
前面デザインは従来車のものを踏襲していますが、尾灯・急行灯が一体型のLEDとなり、従来よりも小型になりました。また、これまで下3ケタ表記だった車両番号は、5ケタすべてを表記する形に。「1000」の文字もスリット入りに変化しています。
行先・種別表示器はフルカラーLEDを採用。表示器まわりのデザインは従来車とほぼ同一ですが、運行番号と種別表示は一体となっています。なお、カメラでの撮影時には、シャッタースピード1/1000まで切れることはありませんでした。
側面の行先・種別表示もフルカラーLEDを採用。従来車よりもサイズが大きくなっており、上段に日本語、下段に英語・中国語・韓国語と、多言語の同時表示に対応しています。
L/C座席とともに、20次車で京急初採用となった車内トイレ。トイレが設置されている2・3号車間の海側(浦賀方面に向かって左側)は窓が無く、従来車と大きく異なるポイントです。
なお、トイレ関連の給水・抜き取り設備は、金沢検車区に設置しているとのこと。そのため、この20次車は同検車区所属として運用するということです。
からの記事と詳細 ( もはや新型の別形式、京急新1000形20次車の外観を見る - 鉄道コム )
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