レース後の取材では開口一番、「応援してくれる人たちに申し訳ない」と話し肩を落としました。
「やるべきことはやってきた」と自信を持って上がったはずのスタート台でしたが、レース序盤から持ち味の力強い泳ぎは見られませんでした。
前半の100メートルの折り返しは2番手だったものの、自身の日本記録より1秒56も遅いペースでした。
「1本目でとても緊張して、とても力んではいたが、それは世界選手権も一緒。ただ、オリンピック、オリンピックと考えすぎて、いつも以上に力んでしまったのだと思う」と反省点をあげた松元選手。
後半に入ってからもスピードに乗れず、150メートルの折り返しは最下位の8番手でした。
それでもここからペースを上げようとしましたが、松元選手が最大のライバルと位置づけ、予選で隣を泳いでいたリトアニアのダナス・ラプシス選手のラストスパートを目の当たりにし、「思った以上に周りが速かった」と焦りが出ました。
自信があったラスト50メートルで「焦りと疲れがあり、ふだん伸びるところが伸びきれなかった。自分のレースができない弱さが出た」とまさかの結果となりました。
今回、200メートル自由形の準決勝進出ラインは1分46秒67、これは前回のリオデジャネイロ大会と比べて0秒48速いタイムでした。
想定より速い展開で泳ぐ選手たちのスピードが松元選手の力みと焦り、そして疲れにつながり泳ぎに影響が出ました。
準決勝進出選手の補欠を決めるため、17位で同タイムで並んでいたドイツの選手と1対1で泳いだスイムオフでは、予選から1時間余りしか間がなかったにもかかわらず、松元選手は1分46秒06をマークし、準決勝に進む十分な力があることを示しました。
松元選手は「午後に予選がある難しさと、オリンピックが甘くないことを痛感した。結局、1発目で実力を出せない自分が弱いことだけは確か」と悔しさをあらわにしました。
そして「本当に切り替えないといけない。まずは残りの種目を頑張りたい」と話し、このあと出場する予定の男子800メートルリレーに向けて気を引き締めていました。
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