競泳が24日からスタートする。白血病から復帰した女子の池江璃花子(21=ルネサンス)は400メートルリレー予選に登場。五十嵐千尋(26)、池江、酒井夏海(20)、大本里佳(24)とつなぎ、日本記録3分36秒17の更新と決勝進出を狙う。池江は個人種目にエントリーせず、リレーのみで最大3種目に出場の可能性がある。400メートル個人メドレー予選には男子、瀬戸大也(27)、女子、大橋悠依(25)のメダル候補が出場する。
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池江の夏が、幕を開ける。開会式の23日、日本オリンピック委員会(JOC)を通じて「今の調子はいいと思っています。タイムも安定して出ています。無観客での開催になりましたが、レースは自分たちがやるべきことをやるだけですので。あとは全力を尽くして、テレビの前で見てくれている人たちが盛り上がるようなレースができれば」とコメントした。すでに五輪仕様の会場、東京アクアティクスセンターも視察しており「いよいよ始まるんだな」と、気持ちを高めている。
リレーでは、第2泳者を担当する。まだベスト体重に戻りきっていないため、スタートから最初の15メートルは、約0秒40程度の遅れが予想される。リレーでは先行されると波を受けて泳ぎにくくなる。4人で話し合って、第1泳者にリーダー五十嵐を配置している。池江にとって白血病闘病中に「必ずまた同じ舞台に帰ってくるので、待っていてください」と約束した、頼れる先輩だ。
コロナ禍で延期となった1年前イベントでは、国立競技場で真っ白な服を着て聖火を掲げた。「今から1年後。オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなにすてきだろうと思います。1年後の今日、この場所で、希望の炎が、輝いていてほしいと思います」と願った。そして大粒の涙を流した。
あれから1年。「私、病気していたよね、頑張ってるなという感情も、試合で狙った記録が出なくてまだまだという感情も、あります。とにかくまず決勝に残りたい。400メートルリレーでも、400メートルメドレーリレーでも日本記録を更新できたらかっこいいかな。頑張ります」。池江がいよいよ登場する。【益田一弘】
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