東京パラリンピックの車いすバスケットボール男子で、日本代表は初の銀メダルを獲得した。大躍進の立役者の一人は、22歳の鳥海連志(ちょうかいれんし)だ。
前回覇者の米国との決勝戦。終盤までもつれる大接戦を演じることができた要因の一つは、日本チーム内で最長の36分間出場した鳥海によるゴール下でのリバウンドを起点にした速攻だ。ディフェンスリバウンドの数は両チーム最多の14で、ボールを取ると一気に駆け上がり、日本の好機を演出。第3クオーター(Q)の残り3分51秒では、一時逆転する得点も決めた。
試合は、第4Q残り5分を切ったところで逆転を許し、最後は60―64と惜敗した。だが鳥海は「しっかりとディフェンスから流れをつくること、トランジション(切り替え)で速い展開に持ち込むこと、この二つは世界に通用すると感じた」と振り返った。
攻守に高い能力を発揮した鳥…
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