村上選手は29歳。遅咲きのスケーターがプレッシャーに打ち勝ち代表最後の1枠をもぎ取りました。
村上選手はトップ選手としては異色の経歴の持ち主です。3歳のころからスケートを始めましたが、学生時代はスケートクラブなどにはほとんど入らず、高校生の時に所属していた陸上部では1年生で足を痛めたため、その後は跳躍種目の選手のために砂場の整備を担当していたという現在の姿からは想像できないエピソードもあります。
大学を3年生で中退したあと本格的に競技に取り組み始め、そこから独学で練習を重ねてタイムを縮め、5年前に初めて日本代表レベルの選手が参加する練習に呼ばれました。
持ち味は世界トップクラスのスタートダッシュで、スケート仲間からは「チーター」にも例えられます。その加速力で昨シーズンはほとんどの国内大会で優勝し、北京オリンピックのメダル候補にあげられるようになりました。
村上選手自身もオリンピックのメダル獲得を目標に据えるとそのために常にみずからにプレッシャーをかけて大会に臨むようになります。ことし2月の国内大会でも疲労があり本来の調子ではありませんでしたが、「オリンピックやもっとプレッシャーのかかる場面が来た時のために」とあえて自身が持つ国内最高記録よりも速いタイムを設定しました。
結果は目標タイムに届きませんでしたが、「体が硬くなった」というプレッシャーがかかった体の状態を冷静に確認していました。
今回の代表選考会でもこうした経験が生かされました。
「北京オリンピックの代表枠は残り1枠」
「ライバルは今シーズン、ワールドカップ優勝と好調」
いずれも大きな重圧を感じるシチュエーションでしたが、村上選手は慌てることなく安定感のある滑りで派遣標準記録を切って3位に入り代表内定を確実にしました。
からの記事と詳細 ( スピードスケート【1日目結果】高木美帆 3000m優勝 北京確実に - NHK NEWS WEB )
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