株式会社日立ソリューションズは、建設現場でタブレットを活用し、鉄筋間隔の計測や帳票の自動作成・出力を行える「GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム」を、三井住友建設株式会社と共同開発し、12月2日より販売開始すると発表した。
「GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム」は、インテルの「RealSense」などの汎用的なデプスカメラ（Depth Camera）を接続したAndroidタブレットで鉄筋を撮影するだけで、計測対象の鉄筋本数と鉄筋間隔を計測できるソリューション。検測のための専用機器は不要で、市販のデプスカメラとタブレットがあれば自動計測が可能なほか、サブスクリプション形態で提供するため、導入費用も抑えられるという。また、機器の総重量も1kg以下となり、可搬性に優れ、撮影時の負担も軽減されるとした。
さらに、計測結果がクラウドの帳票生成サービスに送信されると、クラウド上で帳票が自動生成される仕組みも備えた。建設現場では、従来、こうした計測や帳票作成の作業を3人一組の人手で行ってきたが、デジタル計測技術を活用したこのシステムによって、1人で、かつ従来の3分の1の時間で行えるようになるとのこと。
加えて、鉄筋の本数や鉄筋間隔を計測するだけでなく、継手長計測（2点指定による距離計測）やかぶり計測（純かぶりの計測に対応）の機能も搭載しているので、鉄筋の計測作業の負荷を軽減するとしている。
価格は、1ライセンスあたり月額5万5000円（税込）。ソフトウェアは、ライセンス数と同数のタブレットにインストールできる。
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