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Thursday, February 3, 2022

国内最古級 家形埴輪 - 読売新聞

ikanghus.blogspot.com

 奈良市埋蔵文化財調査センターは3日、国内最大となる直径約109メートルの円墳・富雄丸山古墳(4世紀中頃~後半)で、国内最古級の家形 埴輪はにわ と塀状の 囲形かこいがた 埴輪が出土したと発表した。これまでにも4世紀末~5世紀前半の前方後円墳で出土例はあるが、円墳で見つかっている事例は初めてだという。

 2017年度から継続的に調査しており、今回は昨年12月下旬から実施した。

 家形埴輪と囲形埴輪が見つかったのは3段構造の墳丘の2段目の裾。家形埴輪は30センチ四方で、屋根の部分はなく、内部は間仕切りのような構造を確認できた。囲形は2辺のみ確認でき、家形と囲形の埴輪がともに出土したのは数例しかないという。 祭祀さいし などを行う場所と考えられている張り出し部分「造り出し」のくびれ部分にあった。富雄丸山古墳でも水の祭祀との関連があるとみられる。

 墳丘の2段目と1段目に並ぶ円筒埴輪の列の違いも判明。1段目は密接に並ぶが、2段目は側面に縦の板が付いた ひれ 付円筒埴輪が並べられていたことがわかった。1、2段目で使い分けて立てた古墳は初めてといい、鰭付が流行する4世紀中頃の埴輪生産などを考えるうえで重要な成果としている。

 新型コロナ対策のため、現地説明会は行わない。

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