英語学習者を戸惑わせる「現在完了形」について解説します(写真:Glucose/PIXTA)
大学受験、資格試験、ビジネス、海外旅行、日常会話、海外ニュース、映画、洋書など、どんなことであれ誰であれ、英語を学ぶうえで、きちんと理解しておく必要があるのが「英文法」です。
今回はGW中に英語を勉強したいという人に向けて、英文法の中でも基本でありながら、意外と混乱しがちな「現在形」「現在進行形」「現在完了形」「助動詞+have 過去分詞(p.p.)」「冠詞」について、スタディサプリの人気講師である関正生氏が、5日連続で解説します。
3日目は「現在完了形」です。
「日本語に存在しない」のに……
「今日扱う現在完了形というものは、日本語にはない時制です」
これは僕が中学のとき、現在完了形を教えた先生の言葉です。いまだにハッキリと覚えているのは、「日本語にない」という響きがすごく斬新だったからです。
ところが、その後の説明は「継続/完了・結果/経験を表し、それぞれの訳し方は……」というものでした。「日本語にない時制」と言った後に、説明もなく日本語訳だけを教えるのは変な話ですよね。
みなさんの中にも同じ経験をした人が多いと思います(僕のようにいつまでも根に持ってないだけで)。もちろん日本語訳は必要ですが、それだけでは解決できないのが現在完了形なんです。
日本語の限界を実感する
以下の3つの文を和訳してみてください(時制が違う)。紙に書いてみるか、授業で指名されたつもりで、和訳をハッキリと言ってみてください。
①I lose my keys. ②I lost my keys. ③I have lost my keys.
①loseは現在形なので、「昨日も今日も明日もカギをなくす」という意味ですね(相当忘れっぽい人で現実的な内容ではありませんが現在形の復習として)。②lost は過去形で、③have lost は現在完了形です。おそらく大半の人が以下のように訳してしまったはずです。
②I lost my keys. 「私はカギをなくした」
③I have lost my keys. 「私はカギをなくしてしまった」
こう訳し分けるだけでテストでは点数がもらえました。みなさんの中にもそう信じている人がたくさんいるでしょう。
でも、現在完了形が日本語にない時制というのならば、日本語で訳し分けることなどできないはずなのです。
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