ア・リーグ エンゼルス8ー0レッドソックス ( 2022年5月5日 ボストン )
【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】松坂大輔氏(41=スポニチ本紙評論家)が、かつて自身もレッドソックス時代(07~12年)にプレーしたフェンウェイ・パークでエンゼルス・大谷の登板試合を観戦。最速100マイル(約161キロ)超の直球が快投の最大の理由と分析し、打者の想像を超える球だと評した。
試合後、レッドソックスのクラブハウスに顔を出しました。選手は誰もが大谷投手のことを「信じられないプレーヤーだ!」と言っていましたね。ナイターで延長10回をフル出場した翌日のデーゲーム。股関節の張りの影響もまるで感じさせずに、投げて、打って――。自分はネット裏から見ていましたが、単純に素晴らしい投球でした。一体、どこまでのレベルの投手になるのか。本当に楽しみでなりません。
初回の先頭ストーリーへの投球を見た時点で、直球の状態が素晴らしいと感じました。そこが前回登板との一番の違いでしたね。加えてカーブ、スライダーも非常に良かったです。カーブは、普段とは球速を変えた速いカーブも投げていました。印象に残ったのは0―0の3回2死一、二塁。2死から打ち取ったような打球がシフトの逆をいって連続安打になり、4番マルティネスを迎えた場面。ギアを一段階上げて、絶対に得点を与えないという強い気持ち、姿勢が見えました。
直球を4球続けて空振り三振。球速も上がり、明らかに力を入れてねじ伏せにいきました。ストライク率が非常に高かった大谷投手ですが、真ん中付近に多少甘く入っても空振りが取れる、バットを押し込める。それだけのボールの力、勢いがありました。マルティネスも直球を狙っていたと思いますが、その予想を超える、打者の想像をはるかに凌駕(りょうが)するボールをこの日は数多く投げ込んでいました。
フェンウェイ・パークではベーブ・ルース以来、103年ぶりの主軸での投打同時出場。自分がいた席の周りはもちろん、球場を埋めたファンは敵味方関係なく、大谷翔平という選手をワクワクしながら見ている。そう感じましたね。その存在の大きさを改めて実感しましたし、同じ日本人としてうれしくなりました。100年以上の歴史を誇る球場の椅子に座って、感動しながら大谷投手の素晴らしい投球を見させてもらいました。
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