DeNA、楽天両球団は28日、大卒4年目のDeNA・伊藤裕季也内野手(25)と、楽天・森原康平投手(30)との1対1の交換トレードが決定したことをそれぞれ発表した。あす29日からのシーズン後半戦再開を前に、両球団の補強ポイントの思惑が合致した。
DeNAは現在リーグ4位。三浦大輔政権2年目での初のCS進出に向け、最大の補強ポイントとしているのが「救援陣」だ。今季は守護神・山崎に加え、伊勢、エスコバーと「7回以降」は、ここまで安定した成績を収めている。
だが、それぞれ登板過多が続き、勝負どころとなるシーズン終盤での疲労も懸念される。前半戦好調だった田中健も2軍調整中など、勝負所に向けた態勢準備に向け戦力補強は必須だった。
そこで6年目の森原に白羽の矢を立てた。右腕は19年には64試合に登板。4勝2敗29ホールドで防御率1・97と抜群の存在感を示し、CS進出に貢献。20年には守護神を務めたこともある剛腕。昨オフに右肘のクリーニング手術を受け、今季7月3日のロッテ戦で復帰登板。ここまで出場は3試合に止まるが、2回1/3で防御率0・00とあり、DeNAは「戦力」として高評価した模様だ。
伊藤は長打が魅力の大型内野手。今季は7試合13打数1安打、打率・077と低調も、楽天は「右の長距離砲」を補強ポイントとしており、環境の変化により本来の実力が発揮される可能性も高い。
思惑合致のトレードは、両球団にとって後半戦スパートの大きな後押しとなることは間違いない。
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