中高生らが映像制作などの創作活動を学ぶワークショップ「EXOTIC FUTURE(エキゾチックフューチャー)」が、加賀市作見町のアビオシティ加賀で開かれている。ショッピングセンターの真ん中に段ボール製テントを組み立て、巨大なカメラに仕立ててしまう試み。皆で作り上げる過程を楽しみ、この装置を使って何をするか、想像を膨らませた。(小室亜希子)
商業施設で組み立て 9月に実践未知の体験楽しむ
県デジタルアーティスト発掘委員会が、県内の特に人口減少が進む地域の若者に、テクノロジーやアートに触れる機会を提供しようと二〇二〇年から始め、四回目。今回は南極や北極、ヒマラヤなど極地での生活経験が豊富な極地建築家の村上祐資さん(43)をゲスト講師に迎え、小中学生や大学生計十二人が参加した。
段ボール製テントは、村上さんが容器メーカーと開発した「ダンダンドーム」で、直径三・六メートル、高さ三メートル。箱に小さな穴を開け、内部に外の景色を映し出す「カメラオブスクラ」の原理を応用して巨大なカメラに仕立てる。十六日から始まり、参加者は協力してテントを組み立て、光が漏れないようにするなど試行錯誤した。
二回目の参加という金沢市の中学三年関屋元希さん(14)は「いろんなことが体験できる場。交友関係も広がって楽しい」と笑顔。大阪芸術大三年の大橋美月さん(20)は「実験的な感じが面白い」と声を弾ませた。
九月下旬に加賀市山中温泉大土町で三日間のワークショップを予定し、この装置を使って、やってみたいことを実践する。目に見える形の成果はあえて求めない。未知の体験を通じて、今までにない感情やアイデアが生まれる過程を大切にしているからだ。
スタッフの映像作家木村悟之さん(44)は「既製品を説明書通りに使うのではなく、何だか分からない装置を使って、仕組みを考えたり、使い方を試行錯誤したりする。実験することの面白さを伝えたい」と話す。
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