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Thursday, August 11, 2022

海洋散骨など新しい「弔いの形」 カズレーザーは「(遺灰加工し)人工ダイヤにしてほしい」 - J-CASTニュース

ikanghus.blogspot.com

   倉田大誠アナが「お盆を迎え、故郷で先祖のお墓参りをする方も多いと思います。しかし、コロナ禍もあり『墓離れ』する人が増え、不要になった墓石がずらりと並んだ場所もあるんです」と言い、取材映像に切り替わった。

  • 「弔いの形」はさまざま(写真はイメージ)

    「弔いの形」はさまざま(写真はイメージ)

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「墓じまい」の傾向とは

   映っていたのは山の斜面にずらりと並ぶ墓石。場所は愛知・豊田市の妙楽寺。この寺では撤去され、行き場を失った墓石を供養している「墓石の墓場」がある。およそ300メートルにわたるひな壇に墓石がきれいに並べられている。その数は2万基を超えるという。住職は「お預かりするところがなくなった墓を、この寺でお預かりし始めて40年。その結果、これだけのものが並ぶことになりました。当初は毎年数個ずつだったが、『墓じまい』と言われるようになったこの15年は年間400個くらいずつ増えてきている」と話す。

   全国石製品協同組合に調査によると、去年1年間でお墓参りに行ったひとは64.5%、行っていない人は35.5%。行けなかった理由では、コロナ禍であることと遠いというものが多かった。墓じまいは2007年に7万3000件だったが、19年には12万4000件に増えているという調査もある。

   お墓・葬儀コンサルタントの吉川美津子さんは「古い墓地の中には墓じまいすらもできず、無縁仏になってしまっているものも多い」と言う。

   司会の谷原章介は「「お墓のあり方を考えさせられる。僕は近くにお墓があるが、1年行けてないです。行かなきゃとは思うのですが、家族の都合が揃わないなどの理由で足が向かない」と言う。

   お笑い芸人のカズレーザーは「久しく行ってない。行く気がないわけじゃなく、こうしてお盆にも仕事をさせてもらい事が多いという面もある。でも行ったら行ったで、やることがないという面もある」と話す。

   吉川さんは「墓じまいは特に地方部で増えている印象がある」と言い、墓じまいする理由として、継承者がいない、墓が遠い、維持費が高いなどが多いと説明した。

ネット利用も

   ここで倉田アナが「別角度からお墓を考える」として、墓の歴史を解説。聖徳大学教授生涯学習研究所の長江曜子所長によると、墓の原点は40万年前、ネアンデルタール人がなくなった命に花を手向けて埋葬したことだという。遺骨の周りから花粉が出たことによってわかったという。約6000年前の縄文時代には、青森・三大丸山遺跡で穴を掘って埋葬した跡が見つかっている。江戸時代は土葬で、墓は村単位で持ち村人みんなでそれを守った。明治時代になると火葬になり、墓は家族単位となり、「〇〇家の墓」という形になったという。

   倉田アナが「墓と同じように家族の形も変わりました。高度経済成長期に核家族化し、お盆に先祖のお参りで家族が集まる今の文化が広まった」と説明すると、フジテレビ解説委員の風間晋は「墓にはそういう役割があると思う。墓がなくなって、家族が集まる機会がなくなってしまうことにつながるのかもしれません」とコメントした。

   倉田アナは「新しい弔いの形もある」として、海洋散骨を紹介。石原慎太郎氏も海洋散骨を希望したという。ここ数年で海洋散骨の希望者は増えているというデータもある。

   谷原にどう弔われたいかと問われたカズレーザーが「僕は遺灰の一部を加工して作る人工ダイヤにしてほしい」と言うと、谷原は「それ、いいですよね」と同意。カズレーザーは続けて「場所も取らないし、買い手があるなら売っぱらってくれてもいい」と言うと、スタジオは爆笑。

   このほか、千葉・印西市の専念寺ではサブスクで月額3980円の「のうこつぼ」を実施。全国190カ所の系列寺に引っ越しが可能だという。また「想いでサイト」はネットを利用した墓じまいで、墓石に埋め込まれたQRコードに遺族が写真や人生史を刻んでいくもの。

   PwC Strategy&パートナーの唐木明子は「私は子供が納得してくれるならそれでいい」とコメント。

   谷原は「ただ死ぬ前に父にお墓どうするって聞くのは気が引けてしまう」と話す。

   吉川さんは「お盆だからお墓参りではなく、迎え火や送り火を焚いて自宅に亡くなった方をお迎えして、家族みんなで楽しく過ごしてほしい」と訴える。

   風間も「形じゃなく、気持ちの問題ですね。それが大事」とコメントした。

(バルバス)

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