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Sunday, September 25, 2022

歌って踊って郷土料理PR しもつかれ和楽踊り制作 市民グループ「食と文化、新たな形で楽しんで」 - 東京新聞

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「しもつかれ和楽踊り」を考案した大内さん=栃木市で

「しもつかれ和楽踊り」を考案した大内さん=栃木市で

 郷土料理しもつかれの普及を目指す市民グループ「しもつかれブランド会議」(栃木市、青柳徹代表)が、県内で親しまれている日光和楽踊りをアレンジした「しもつかれ和楽踊り」を編み出した。同会議メンバーの大内晃子さん(41)の考案で、地域の食と文化、伝統を、新たな形で楽しみ理解を深めるきっかけにしたいとの思いを込めた。(萩原誠)

 しもつかれと音楽、踊りを融合し、みんなが和やかに楽しむことができるようにと願って作った歌詞は、五番まである。しもつかれを栃木の名物として広める狙い、時季や意義、作り方などを網羅、文化庁の「百年フード」に認定されたことも盛り込んだ。かけ声は、大豆を意味する「ソイ」にした。

 地域のお囃子(はやし)会で活動する大内さんは二年ほど前、小山市内であったナイジェリア人留学生としもつかれを作るイベントの参加をきっかけに、文化交流としもつかれの魅力を伝えるために「しもつかれ和楽踊り」の制作を思い立った。同イベントにブランド会議が参加していたのが縁で大内さんもメンバーになり、しもつかれの知識を深めて歌詞を増やしていったという。

 小山市内で八月にあった「おやまいち 盆踊り」で初披露した。大内さんのつてでお囃子や踊りのグループが加わった。大内さんは「年代問わずみんなで楽しめ、やってよかった」と地域の協力と理解に感謝する。

 しもつかれの魅力を伝え、盆踊りや和楽踊りの文化を引き継ぎ、人とのつながりも広めるため、さまざまな機会に発表していきたいという。大内さんは「冬の食べ物のしもつかれを一年中楽しめるようにしたい。いずれ、日光和楽と同じように、しもつかれ和楽が多くの地域で歌われるようになれば」と夢見ている。

<しもつかれ> 県内を中心に古くから伝わる郷土料理で、もともとは初午(はつうま=二月最初の午の日)に赤飯と一緒に稲荷神社に供える行事食。正月に食べたサケの頭や節分にいった大豆のほか、大根、ニンジン、酒かすなどを鍋で煮込んで数日発酵させる。

<日光和楽踊り> 一九一三年九月、大正天皇と貞明皇后が日光市内の民間事業所を訪問されたことがきっかけで生まれたとされる。大任を果たした従業員らによる祝宴の席で自然発生的に歌い踊られたという。現在では、日光市に限らず県内各地の盆踊りで歌い、踊られている。


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