鉄道博物館（さいたま市）で30日、1953年に製造されたお召し列車・EF58形61号電気機関車の常設展示が始まった。昭和天皇や上皇さまが乗車する車両をけん引してきた車両を見学しようと、開館前に約300人が並んだ。同館で新しい常設展示車両が導入されるのは2018年以来4年ぶりだ。
EF58形61号は通称「ロイヤルエンジン」と呼ばれ、黒みを帯びた赤い色（暗紅色）が特徴。車両は色あせないよう特殊な整備がされているという。現役時代には90回以上お召し列車をけん引してきた。2001年に国賓のノルウェー国王夫妻と上皇・上皇后さまを乗せた車両をけん引し、08年から休車となっていた。
30日の除幕式で大場喜幸館長は「この61号機はお召し専用ということで特別な思いがある」と語った。清水勇人さいたま市長も出席し、「由緒ある電気機関車が常設展示されることをとても光栄に思う」と述べた。
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