トッテナム戦では試合終了を待たずにベンチを去ったC・ロナウド [写真]=Getty Images
マンチェスター・Uは20日、同クラブに所属しているポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの処分を発表した。
マンチェスター・Uは19日に行われたプレミアリーグ第12節で、ホームにトッテナムを迎えた。試合は47分にブラジル代表MFフレッジのシュートが相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、マンチェスター・Uが先手を取る。69分にはポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが追加点を決めて、2-0で勝利を収めた。
クラブを率いるエリック・テン・ハフ監督が「今シーズンここまでで最高のチームパフォーマンスだった」と称賛した試合では、C・ロナウドの試合終了間際の行動に注目が集まっている。同試合でベンチスタートとなったC・ロナウドは試合が終盤に差し掛かっても声が掛からず。デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン、スウェーデン代表FWアンソニー・エランガの2枚がピッチに送り出された直後の90分、未だ交代枠が余っているにもかかわらず、試合終了前にドレッシングルームへと引き上げる様子が映し出された。試合後にこの行動について問われたテン・ハフ監督は「明日対処する。今はチームのことに集中したい」と話していた。
トッテナム戦で快勝を飾った翌日、マンチェスター・UはC・ロナウドの処分を発表。「クリスティアーノ・ロナウドは、今週土曜日に開催されるプレミアリーグ、チェルシー戦のメンバーからは外れることになる。現在、残りのメンバーはチェルシー戦の準備に完全に集中している」と声明を発し、22日に控えた“ビッグ6”同士の直接対決には出場しないことが明かされた。
また、C・ロナウドは今回の騒動を受けて、自身の公式Instagram(@cristiano)を更新。今回のような行動に至った経緯を説明しつつ、心境を吐露している。
「これまでのキャリアを通じてずっと、僕は同僚、相手選手、コーチに対して敬意を持って過ごし、プレーしてきた。それは変わっていない。僕自身も変わっていない。僕はこの20年間、高いレベルでフットボールを続けてきた人物と何ら変わりのない、同じプロフェッショナルだ。僕の意思決定において、常に重要な役割を担ってきたのが『リスペクト』なんだ」
「僕は若い頃から年上の選手や経験豊富な選手の模範的な姿を見てきた。それらはいつだって僕にとって非常に重要なものだった。だからこそ、その後に僕がプレーした全てのチームでは、若者たちのために僕自身が常に模範を示そうとしてきた。しかし、いつもそうできるとは限らない。時にはその場の感情に流されてしまうこともある」
「今はただ、キャリントン(マンチェスター・Uのトレーニング場)でハードワークを続け、チームメイトをサポートし、どんな試合であっても万全の態勢で臨むための準備が最重要だと思っている。僕の中には、プレッシャーに屈するという選択肢はない。ここはマンチェスター・Uで、僕らは団結しなければならないのだから。すぐにまた一緒になれるだろう」
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