【トゥールーズ(フランス)20日=石井文敏】「リポビタンDツアー2022」で欧州に遠征中の日本代表(世界ランキング10位)は、フランス代表(同2位)に17-35で敗れた。対戦成績は日本の1分け12敗。前半を3―21で折り返したものの、後半は若い戦力で2トライを奪い、意地を見せた。欧州遠征は12日のイングランド戦(●13―52)に続き連敗となったが、来秋のW杯開催国を相手に善戦。初の4強入りへ、収穫と課題を手にした。
来秋のW杯で日本が2試合を戦う3万3080人収容のスタジアムはファンで膨れ上がり、青、白、赤のトリコロールの旗がはためく。敵地で日本は、W杯準優勝3度のフランスに18点差で敗戦。SH斎藤は悔しそうな表情を浮かべた。
「チャンスは数多く作れていたので、こういう結果に終わって悔しい。テストマッチは勝たないといけないし、惜しいで終わってはいけない」
小雨が降る中でのキックオフ。テンポの速いフランス伝統の〝シャンパンラグビー〟に圧倒された。前半7分、WTBペノーに先制トライを献上すると、その後も3PGを奪われ、3―21で折り返す。今年の欧州6カ国対抗を制した強豪を相手に大敗ムードも漂う中、後半に若い戦力が躍動した。
2分に自陣10メートル付近で、ともに25歳のSH斎藤からパスを受けたCTB中野が大きく前進。「(斎藤の)声が聞こえていた。トライしてくれるだろうと思って」と、敵陣22メートル付近でサポートに入った斎藤にボールが渡り、トライが決まった。
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