◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 初日(2日)◇琉球GC(沖縄県)◇6560yd(パー72)
夏頃から終盤にかけて落ちがちな成績。渡邉彩香はその克服策として、このオフシーズンにスイング改造に踏み切った。「前半は良いけど、夏ぐらいから調子を落とすというのが2年ぐらい続いていて。序盤はオフにやってきたことに自信を持てているけど、やっていくうちにどんどんイメージが悪くなるともう直せない、みたいな。これじゃあもう限界かなと思った」
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2021年は3月「Tポイント×ENEOS」で5位、7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」で2位に入ったが、8月「CAT Ladies」から3試合連続で予選落ち。今年と同じく開幕戦で首位発進した2022年も、7月ごろから成績を落とした。「古いドライバーを長く使っていたし、そういうのも含めて次に進んでいかなければいけないなって」と、1Wはブリヂストン「B2」を使う。
大きく変えたのは「手がメイン」だったショットのスイングを、体全体を使うようにしたこと。腕を器用に動かしてクラブを振っていた半面、“迷走”に入ると不調から抜け出せなくなっていた。「今まではコックも早めにしていたけど、それも修正して。体と腕がばらばらにならないようなイメージでずっと練習してきました」と話す。狙っていたわけではないが、サイドスピンが減り、フェード球もよりストレートに近い球筋になってきたという。
「しっかり振り切れていた」と、前半6番は残り110ydまで飛ばして5mを沈めてバーディ。7番(パー5)は右サイドのフェアウェイから残り80ydまでセカンドを打ち、58度で1mにつけて沈めた。「パターもオフに結構徹底してやっていた、思ったところに思った強さで打つというのがうまくできたかな」と振り返った。
開幕戦とあって「楽しみ半分、不安半分みたいな感じだった」中、2年連続で首位発進を決めて自信になった。「まだ初日で、始まったばかり。また気を引き締めてやっていかないといけないと思うので、変わらずあと3日間、きょうみたいなリズムでできたらいいかなと思います」。昨年は4位で終えており、2日目以降の戦いを冷静に見据えた。(沖縄県南城市/石井操)
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