ツインズの前田健太投手(34)が10日(日本時間11日)、本拠地ターゲットフィールドでのホワイトソックス戦に先発。6回8安打4失点で、2021年8月14日(同15日)レイズ戦以来、604日ぶりの白星はならなかった。
試合前の時点でア・リーグ3位のチーム打率・287のホワイトソックス打線に捕まった。初回こそ3者凡退で抑えたが、2、3回と先頭に安打を許す展開。それでも、走者を背負いながらの投球も無失点に切り抜けた。
しかし、先制点をもらった直後の4回。またしても先頭に安打を許した。1死後、連打を浴びて同点とされると、なおも1死一、三塁からアルベルトに甘く入ったスライダーを左翼席へと運ばれる3ランを浴び、4失点と崩れた。
打線が1点を返して2-4となった5回は初回以来の3者凡退とさすがの修正力を見せた。さらに1点を返した3-4となった6回のマウンドにも上がった。1死から二塁打を浴びたものの、後続を抑えて切り抜けた。
前田はこの回で降板。6回83球を投げて、8安打3奪三振4失点と粘りの投球を見せたが、復帰後初勝利はお預けとなった。
右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から591日ぶりの復帰登板となった4日(同5日)のマーリンズ戦。打線の援護がなく黒星がついたが、5回0/3を3安打1失点。9奪三振で四死球0と安定感は相変わらずだった。「少し緊張も、いつもと違う感覚もあった。ぼんやりした記憶というか、いつもと違う不思議なマウンドでした」と苦笑いしつつも、完全復活への手ごたえを得た試合となった。
復帰登板から中5日で臨んだマウンド。長く過酷なリハビリを乗り越えての白星をつかむことはできなかった。日米通算156勝の経験と技を生かし、次回登板で完全復活を告げてみせる。
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