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Sunday, June 18, 2023

パラ競泳 石原愛依 女子100m自由形 日本新記録58秒44をマーク - nhk.or.jp

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来年のパリオリンピックとパラリンピックの両方の出場を目指す、競泳の石原愛依選手が兵庫県で行われた記録会の女子100メートル自由形で、パラの日本新記録となる58秒44のタイムをマークしました。

兵庫県で、18日まで2日間の日程で行われた競泳の記録会には、健常者の選手に加えてパラの日本代表などが参加しました。

17日、女子200メートル自由形で世界記録より速いタイムをマークするなど、パラの選手として圧倒的な強さを見せた石原選手は、18日は100メートル自由形に出場しました。

21歳の石原選手は、高校3年の時に世界ジュニア選手権で2つの銅メダルを獲得するなど健常者の大会で活躍しましたが、大学2年生の頃から視野が狭くなる症状が出始め、ことしからパラ競泳の大会にも出場しています。

レースで石原選手は「連戦の疲れが出た」としながらも、後半もペースを落とさず粘り強い泳ぎで58秒44でフィニッシュし、パラの日本記録を1秒51縮める日本新記録をマークしました。

石原選手は、パラの選手としては17日の女子200メートル自由形、100メートルバタフライと合わせて出場した3種目すべてて日本新記録を出しました。

石原選手は、国際大会などに出場するために必要な障害の程度を決めるクラス分けが済んでおらず、現在はパラの選手として国際大会に出場することはできませんが、来年6月までにクラス分けの判定を得られれば、パリパラリンピックに出場できる可能性があるということです。

また、男子200メートル個人メドレーは、おととしの東京パラリンピックに出場した運動機能障害のクラス、17歳の日向楓選手がパラの日本記録を0秒17縮める3分24秒10の日本新記録をマークしました。

石原「力は出し切れたと思う」

石原愛依選手は「力は出し切れたと思う。健常者の記録と比べると正直そこまで速い記録ではないが、パラで記録が認められるおかげで、現状の自分のタイムを受け入れたり、素直に自分を褒めたりすることができるのでプラス思考になれる」と話しました。

また、この夏、中国で行われる健常者の大学生の国際大会「ユニバーシティゲームズ」に日本代表として出場することについて「症状が出てから国際大会に出るのは初めてで、健常者の大会に白じょうを持つ選手は自分しかいないと思うので、不安はあるが、いち選手として全力を出すことだけを頭に入れて表彰台を目標に世界に飛び出したい」と意気込みを話していました。

日向「ライバルと切磋琢磨し パラリンピックにつなげたい」

日向楓選手は「自己ベストとなるタイムで新記録を出せたことに加え、これまでの日本記録はライバルの田中映伍選手の記録だったので、それを塗り替えられたことがすごくうれしい」と話しました。

そのうえで、来年のパリパラリンピックに向け「ライバルである田中選手と切磋琢磨(せっさたくま)し合いながら、まずことしの世界選手権でともにいい記録を出し、来年のパリパラリンピックにつなげていきたい。世界のトップ3を占める中国の選手たちに追いついていきたい」と意気込みを話しました。

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