(28日、プロ野球 広島東洋カープ6―2横浜DeNAベイスターズ)
打ち上がった瞬間に柵越えと分かる打球に、スタンドからの歓声とどよめきがしばらく収まらなかった。打ったのは広島の先発右腕、森下暢仁だった。
同点で迎えた五回1死一、二塁。初球のカットボールを逃さず、左翼席上段へたたき込んだ。プロ4年目にして初の本塁打は「何が起こったか最初は分からなかった」。自らを援護する3ランになった。
背番号18は、打撃センスも兼ね備えている。大分商高時代、下級生のころは内野手としてプレー。明大では投手ながら、通算102打数29安打(打率2割8分4厘)をマークし、二塁打を10本放った。打撃の心構えは「しっかりとスイングしようと思って打席に立っている。初球から積極的に振った結果がつながっている」という。
昨秋に右ひじ手術をした影響もあり、今季は開幕ローテーション入りはならず。5月に1軍合流後は、本拠での強さを発揮し、3勝負けなしと安定した投球を続けてきた。この日、「本職」のマウンドでは、五回まで毎回安打を許したものの、7回2失点と粘った。「次はちゃんと九回までいけたらなと思います」
チームは苦手とする交流戦を勝率5割で乗り切り、上昇ムードが生まれつつある。今季4度目の4連勝で勝ち越しは今季最多の5に。首位・阪神とは3ゲーム差に迫った。梅雨空に「コイの季節」が訪れるかもしれない。(辻健治)
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新井監督(広) 森下の3ランについて「元々バッティングがいいんですけどね。ホームランというのは予想以上の結果でした」。
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