発掘調査が行われている富士見町池袋の曽利遺跡で、縄文時代中期(約5000年前)中葉の有孔鍔付土器が見つかった。上部の直径16センチ、底部の直径20センチ、高さ16センチの竹筒型。こぶ状の出っ張りがある珍しい形で、完全な形で出土するのは少ない。文化の移動や縄文人の行動を理解する手掛かりとして期待される。
土器が見つかったのは、遺跡中央から東側にかけて掘った試掘溝3本のうちの1本。地表から60センチほどの深さの住居址内部にあった。この土器は口の付近に孔があり、鍔状の帯があることから井戸尻考古館では、酒づくりに使用したと考えている。
発掘は遺跡整備を目的に、3年計画で実施している最終年。今回は、このほか取っ手部分に頭部がくぼんだ人の顔が付いた類例のない香炉型土器、耳飾り、崩れた住居に投げ込まれた土器が多数見つかった。
調査を担当している考古館学芸員の副島蔵人さんは「多くの土器が眠る遺跡であることを再確認した。集落の密度をとらえるのにも大きな収穫があった」としている。
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