[ブリュッセル 16日 ロイター] - ベルギーの首都ブリュッセル中心部で16日夜、2人のスウェーデン人が何者かに射殺された。ほかに1人が負傷した。ベルギー当局はテロ警戒レベルを最高度に引き上げた。
ソーシャルメディアには、過激派組織「イスラム国(IS)」から来たと称する男が自らが襲撃者だと明かす動画を投稿。殺害したのは2人でなく3人だと主張している。
ベルギーの連邦検察当局によると、逃走中の容疑者はイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突とは無関係という。
ベルギーのデクロー首相はX(旧ツイッター)で、犠牲者がスウェーデン人であることを明らかにした。スウェーデンの首相に哀悼の意を表し、「緊密なパートナーとして共同でテロと戦う」と述べた。
スウェーデン政府は詳細を把握するため、ベルギー当局と連絡を取っていると明らかにした。
地元紙によると、犠牲になったのはサッカーのサポーターだった公算が大きい。この日はサッカー欧州選手権の予選がブリュッセルで行われ、ベルギーとスウェーデンが対戦していた。試合は安全保障上の理由から中断された。
スウェーデンは8月、国内でイスラム教の聖典「コーラン」が燃やされるなどの騒ぎが相次ぎ、イスラム教徒の反発を招いていることからテロ脅威評価を2番目に高いレベルに引き上げたほか、海外でもスウェーデンの利益に対する脅威が拡大していると警告した。
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