JR北海道が2025年3月、国鉄時代から道内の普通列車の主力を担ってきた「キハ40形」の定期運行の廃止を計画していることが分かった。「ヨンマル」の愛称で鉄道ファンや地域住民の足として親しまれたが、老朽化で後継車両へ切り替えを進めていた。定期運行終了後も観光列車などとして活用する方針だ。
キハ40形は1977年から82年にかけて国鉄が製造したディーゼル車。形状の似たキハ47形、48形と共に、全国で888両が製造された。車両の両端に運転台があり、1両で運行することが可能なため、全国の非電化区間を中心にローカル線の「顔」として活躍した。
北海道向けには、酷寒地仕様として150両が製造。現在も函館線函館―長万部間、根室線滝川―東鹿越間などで運行されている。塗装は国鉄色の朱色から、民営化後は北海道色といわれる白色とライトグリーンの車体が主流になった。
ただ車両の製造から40年を超えて老朽化が進み、故障が頻発。JRは安全輸送を確保するため、20年から導入した後継の新型車両「H100形」へ、順次切り替えを進めている。
JRは定期列車としての運用は廃止するが、車内を改造した「山明(さんめい)」「紫水(しすい)」といった車両は残し、観光列車などとして活用する予定だ。(桜井翼)
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