◇米国男子◇ザ・セントリー 初日(4日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)
ハワイらしい強い風が吹く予報だったシーズン開幕戦の初日、ツアーはグリーンに速さを出すローラーをかけていなかったという。昨季のツアー優勝者、フェデックスカップポイント上位50位までの選手らが集まるエリートフィールドは、ことしもしっかり伸ばし合い。2アンダー「71」で首位と7打差の46位スタートとなった松山英樹は「このスコアで満足してたら終わりですよ」と言った。
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ただ、トーナメント出場は昨年11月の日本ツアー「ダンロップフェニックス」以来7週ぶり、米国で開催されるPGAツアーとなれば昨年8月「BMW選手権」までさかのぼる。体調を崩した時期もあったオフに思ったほど練習を積めなかったことも踏まえ、前向きな言葉も出た。「ショットはね、安定していたんで。距離はちょっと行ってなかったですけど、それはスイングと関係していると思うし、もう少しかなーって。でも、明るい兆しは見えてきている。続けていけるようにしたい」
カットしに行ったアイアンの弾道に悔しさをあらわにしながら2オンした5番(パー5)で最初のバーディを先行。左ピンを攻め込んだ11番(パー3)で2個目を奪った。15番(パー5)はティショットから右の林が近いアグレッシブなルートを使い、やや左下がりのライから打ち上げるセカンドも5Wでつかまえて届かせる2オン。「いや、そんなにいい当たりじゃないですね」と冷静に振り返る一打からバーディにつなげ、16番も1.5mを慎重に決めきって2連続とした。
浮上の気配を漂わせた直後の上がり2連続ボギー。グリーン左サイドに落とした17番は「ピンを狙いに行き過ぎた」。取り返したい18番(パー5)もティイングエリアでアゲンストの風を感じた1Wショットが左へ大きく曲がり、ペナルティエリアに飛び込んだ。悔しいフィニッシュを2日目の反発力に変える。
「18番のミスショットは今から練習して、どうにかしたい」と言った通り、ドライビングレンジへ直行。「だいぶ良かった」とうなずくフィジカルコンディションは、ラウンド後にしっかり1Wを打ち込む姿からもうかがうことができる。6番、14番と短いバーディパットのミスもあったパッティングの確認も余念がない。即座に課題と向き合える身体とともに2024年のスタートを切った。(ハワイ州カパルア/亀山泰宏)
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