第3節・札幌戦で途中出場して以降、全試合先発フル出場で攻守に安定したパフォーマンスを続けている浦和レッズDF佐藤瑶大だが、この日は唯一の失点に関わった責任を痛感していた。
0-0で迎えた後半27分、浦和は左サイド深くを攻め込まれると、FWマテウス・サヴィオの低いクロスをFW木下康介に叩き込まれて失点。これが相手の決勝点となり、前々節・FC東京戦(●1-2)以来2試合ぶりの黒星を喫した。
失点シーンでは佐藤はゴール前に一歩下がってクロスに備えたが、そのスペースを木下に使われた形。「自分のところだけでいうと、まずはマークに対して自分の位置が正しかったのかというところと、相手が狙ったか狙っていないかはわからないけど、どんなボールにも反応できるような準備をしておかないといけなかったし、もう一つ寄せないといけなかった。なんとしても身体に当てないといけなかったと思う」と悔やんだ。
もっとも後半9分に作られた決定機では、M・サヴィオのクロスが高くファーサイドに上がった結果、DFジエゴにフリーでヘディングシュートを打たれており、それを避けたい佐藤が背後を気にするのは致し方ない場面。低いクロスが来たのであれば、中盤のプレスバックでブロックするのが有効な解決策だったと思われる。
それでも佐藤は自分に矢印を向けていた。「あそこは先に僕たちが戻っていて、CBがあそこまで下がったら、後ろにいる選手が前に出て処理しないといけないところだった。あれをボランチが下がってこいとは言えない。(ゴール前は)僕の担当だったのでやらせてしまったのは良くない」。あくまでも自身の対応に焦点を当て、より望ましい守り方を模索する姿勢を強調した。
チームの大黒柱であるDFアレクサンダー・ショルツの負傷を受けて出番を掴み、ここまで5試合フル出場で及第点以上のパフォーマンスを続けてきた25歳。特に攻撃面では巧みな配球やクリアを味方に繋ぐ形で多くのゴールにも関わっている。ただ、そこでも「クリア一つ取っても繋げる部分もあるけど、中途半端になってしまった部分もある」と慢心するつもりはない。
「試合に出ることによって試合感は出てくるし、ある程度余裕は出てくるけど、余裕が出てくると逆に怠ってしまう部分もある。まだまだ足りないなというのを今日の試合では特に感じた」
すでにショルツはベンチに戻ってきており、ここが正念場。古巣となる次節・G大阪戦に向けて「次は1週間以上空くので、しっかり整理したい。特に僕は古巣なので次に必ず勝てるように準備していきたい」と力を込めた。
(取材・文 竹内達也)
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