【シカゴ(米イリノイ州)=帯津智昭】米大リーグは5日、各地で行われ、ドジャースの大谷はカブス戦に2番指名打者で出場し、2試合連続の本塁打となる2号2ランを放った。カブスの鈴木は2点二塁打と犠飛で3打点を挙げ、チームは9―7で勝った。ヤンキース戦に先発したブルージェイズの菊池は5回1/3を4安打無失点、7奪三振と好投。勝敗はつかず、試合は3―0で勝利した。
1号本塁打が出るまでに時間がかかったのが、うそのようだった。大谷が同じ1994年生まれで仲の良い鈴木の前で、2戦連続の本塁打を放った。
熱狂的なファンの多いカブスの本拠地リグリー・フィールドで、メジャー7年目で自身初の試合。打席に入る度に浴びたブーイングを五回、どよめきと歓声に変えた。無死一塁、真ん中に来た初球のチェンジアップを捉えた打球は右翼を守る鈴木の頭上を越え、ポール際のスタンドへ。バットを右手で持ったまま、本塁打を確信したように歩き出した。
公式記録によると、試合開始時の気温は6度。強く冷たい風が左翼から吹いていた。右中間フェンス直撃の2点二塁打と右翼への犠飛で3打点を挙げた鈴木は、「今は風も強いし、あまり長打を狙いにいくと、なかなか良い結果が生まれない」と、力まず振っていく意識を重視したという。その上で、「彼に風は関係ないでしょうね」と大谷の一撃に舌を巻いた。
大谷はこれでメジャー通算173本塁打となり、日本人最多の松井秀喜(ヤンキースなど)の175本にあと2本に迫った。自身の打撃について、「(移籍しても)自分の磨く技術は変わらない。まだまだ先があるかな」と語っていた大谷。今季もゴールを見据えず、本塁打を量産していきそうだ。(帯津智昭)
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