日米など先進７カ国（Ｇ７）首脳は１６日深夜、新型コロナウイルスの感染拡大を巡る緊急テレビ電話会議を行った。安倍晋三首相は会議後、首相官邸で記者団に対し、東京五輪・パラリンピックについて「完全な形での開催を目指したい」と発言、各首脳らの賛同を得たと説明した。一方で、開催時期は明言を避けたことなどから、「完全」の意味を巡り憶測が乱れ飛んでいる。延期に向けた空気は徐々に濃くなっているのか。４人の識者が分析した。
初の電話会議となったＧ７の緊急会議。新型コロナウイルスの感染拡大に対し「あらゆる措置をとる」などと共同声明を出した。安倍首相は東京五輪開催について各国首脳の賛同を取り付け、会議後の記者会見で「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、完全な形で実現するということについてＧ７の支持を得た」と述べた。
一夜明けた１７日午前、橋本聖子五輪相は閣議後の記者会見で「予定通りにしっかりと開催できるように準備し、連携していくということ」と話し、「完全な形」での実施とは、延期や無観客開催などのない通常の形式だとの認識を示した。
さらに菅義偉官房長官が「今まで通りの大会を開催したいということだ」と橋本五輪相と同様の認識を示し、首相の“援護射撃”をした。
一方、緊急会議の議長を務めたトランプ米大統領は１６日（日本時間１７日）、ホワイトハウスでの記者会見で、感染拡大の沈静化時期について「７月か８月頃になるのではないか」とした。
こうした発言から、識者らは無観客や一部の国の不参加などの「中途半端」な形を避け、五輪成功のための延期に向けた地ならしとの見方を示している。
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March 18, 2020 at 03:03AM
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時期触れず「完全な形で開催」首相発言の真意は？！識者４人が緊急分析 - サンケイスポーツ
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