三重県南伊勢町が、陸上にある水槽を使ったクロアワビの養殖に挑戦している。コストがかかるうえ、生存率を高めることが難しく、国内ではほとんど例がないが、三重大学の協力を受けながら2022年度には実用化させ、ブランド商品を目指したい考えだ。
「海の宝石」とも称されるクロアワビの陸上養殖は、町水産農林課南勢種苗センターが16年度から進めている。同町阿曽浦にある水槽に地下30メートルからくみ上げた17度の海水を入れ、孵化（ふか）後2年半～4年半のクロアワビ約8千個を飼育している。
クロアワビは通常、孵化した後、2年ほどかけて3～4センチの大きさに育てた種苗を海に放流し、自然条件下で成長させる。陸上養殖は孵化から水槽で飼い続けるため、管理が行き届きやすいといい、同センターの山本大係長は「自然の海水と違って水温が一定なので、自然界よりも成長が早くて作業効率がアップする」と利点を強調する。
ただ、現時点で課題はいくつか…
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March 15, 2020 at 08:30AM
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三重）海の宝石「クロアワビ」陸上で養殖 南伊勢町 - 朝日新聞社
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