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Monday, March 16, 2020

朱や黄金、水槽は宝石箱 福井の和中さん、改良メダカ飼育、販売 - 中日新聞

新品種を作るために厳選した親個体の改良メダカ=福井市内の飼育場で

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 福井市和田中二の農業和中英明さん(62)が二年前から、色や体形にさまざまなバリエーションがある「改良メダカ」の飼育と販売に取り組んでいる。メダカの種類は近年爆発的に増えており、愛好家も急増中。和中さんは「メダカは手軽に飼育でき、二カ月で繁殖可能になるので品種改良もしやすい」と語る。今年も気温が上がり繁殖シーズンを迎えつつあり、新品種の開発に熱が入っている。

 透き通った体にキラキラと「ラメ」が輝き、朱色や黄金色、青や黒色が複雑に入り交じる−。改良メダカは一つとして同じ個体はなく、水槽内は宝石箱のようになり見る者の心を奪う。

 広島県廿日市市の「めだかの館」によると、メダカは二〇〇〇年ごろから品種改良が盛んになり、突然変異を固定化する方法で新品種が次々と誕生。朱色の「楊貴妃メダカ」や、光沢のある青い「幹之(みゆき)」などが人気を集めた。市販されるメダカは以前はヒメダカやクロメダカなど二十種類ほどだったが、現在は五百種類を超えている。

 和中さんは、中学時代からニシキゴイの世界に没頭。金魚の一種のランチュウのほか、趣味の野菜作り、家業の花き栽培でも品種改良に挑み、個体を選別して掛け合わせる技術と審美眼を養ってきた。

大切に育てている改良メダカを眺める和中さん=福井市内の飼育場で

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 還暦を迎えて出会ったのが、改良メダカだった。一八年六月に卵を購入し、すぐに品種改良に着手した。一般的な生産者は既存の改良メダカだけを掛け合わせることが多いが、あえて黒色系の原種も採用した。黒に隠れているさまざまな色素を「引っ張ってくることができる」という。

 現在は市内にある飼育場で、計百七十個の容器で約三万匹を飼育している。個体はネット上で販売しているほか、昨年からはJA福井市の農産物直売所「喜ね舎愛菜館」にも置いている。「例えばニシキゴイの世界では目が小さい個体ははじかれてしまうが、改良メダカでは『スモールアイ』として評価される」と自由度が魅力だと話す和中さん。「育てているとワクワクするし、自分の分身のようにも見えてくる」と目を細める。

 (梶山佑)

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