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Thursday, October 1, 2020

【重賞出走馬追い切りレポート】スプリンターズS/シリウスS | 競馬サロン - UMAJIN.net

ikanghus.blogspot.com ●10月4日 スプリンターズS(GI、中山、芝1200m)

■グランアレグリア C.ルメール騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。3歳2勝馬を4馬身追走する形。馬なりのままジワジワと加速すると、インへ進路を取った直線でも抜群の手応えを保ち、相手に合わせるように併入した。このレースを目標に9月上旬からじっくり乗り込まれており、この厩舎らしく狂いのない調整ができている。間隔があっても前向きな気性で力が出せるタイプだし、好気配。【7】

■ダノンスマッシュ 助手騎乗、栗東坂路単走。ラストだけ軽く促され4F52秒3(強め)を計時。稽古駆けするこの馬としては物足りない感もあるが、終始馬の気分に任せた内容だったので、そこまで割り引く必要もないだろう。前走時にかなりのところまで仕上げられており、中間は状態維持に専念。デキ落ちはなく、安定している。【6】

■モズスーパーフレア 松若騎手騎乗、栗東坂路単走。先週一番時計を叩き出す内容でしっかり攻められており、この日は確認程度の馬なり単走調整。それでもこの馬らしい前進気勢で駆け出すと、余力十分のままラスト2Fを11秒8-12秒2でまとめてみせた。4F全体は50秒8。5カ月ぶりの前走も悪くない仕上がりだったが、そこを使われ目標の一戦へ文句なしの仕上がりで臨める。【8】

■ダイアトニック 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。オープン馬を4馬身追走し、終い重点に追われてクビ差まで詰め寄った。終いの反応に若干タイムラグがあったあたり絶好調とまでは言えないものの、時計そのものは悪くない。前走大敗のダメージはなく、この馬の力を出せる状態。【6】

■レッドアンシェル 助手騎乗、栗東坂路単走。先週M.デムーロ騎手騎乗である程度速い時計を出しており、今週は控えめな内容に留まった。終いの時計を要したが、単走で気を抜いた分。体は大きく使えており、無駄のないアクションでいわゆる数字以上の動きだった。短期放牧を挟んでいるが緩んだ雰囲気はなく、一連の好調維持。【7】

■ミスターメロディ 岩田望騎手騎乗、栗東芝単走。終いだけ重点だったが、促しに反応し鋭く脚を使った。直線に向いてスムーズに手前を替えられたあたり、使われた効果を見込んでいい。前走である程度仕上がっていたので大幅上積みはどうかも、順当に良化。【6】

■アウィルアウェイ 助手騎乗、栗東坂路単走。終いに目一杯追われて力強く伸びた。気難しいところがあり、体重の増減も管理しにくい傾向があるので調整に難しさはあるが、先週今週と余念なく攻め込んでいるあたり体調とメンタル両面ですこぶるいい状況のよう。力をフルに出せる仕上がり。【7】

■エイティーンガール 池添騎手騎乗、栗東CW単走。先週芝コースで6F79秒台という速い時計を出しており、実質の最終追いは完了済み。今週は鞍上とのコンタクトを深めるのに主眼を置いた内容となった。まったく無理をさせなかったが、行きっぷり、終いの伸びともに上々。夏に稼動を続けており、大幅上積みは見込みにくいがこの馬なりに順調だろう。【6】

■キングハート 北村宏騎手騎乗、美浦坂路単走。先週速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は息を整える程度で、鞍上が感触を確かめた。夏にフル稼働しているが中京遠征帰りのこの中間しっかり時計を出せているので、体調は依然いい状態だろう。年齢的にも大幅上積みこそ強調しづらいが、気配安定。【6】

■クリノガウディー 森裕騎手騎乗、栗東坂路単走。序盤は渋った馬場を考慮して意識的にセーブし、終いで溜めた脚を弾けさせた。ギアチェンジがスムーズだったのは好感。休み明け4戦目で活気、迫力と言った点ではやや寂しく感じるが、この馬なりに悪くない状態だろう。【6】

■ダイメイフジ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。シリウスSに出走するダイメイコリーダを追い、渋太く脚を伸ばして先着を果たした。坂路では走らないタイプの馬だが、1週前追い、日曜追いに続いてここでも先着とこの中間はいい気迫を見せている。キーンランドCを使われての上積みは相当大きそう。【7】

■ダイメイプリンセス 助手騎乗、栗東坂路単走。序盤は折り合いに専念し、終いにしっかり追われたが手応えほどの伸びはなかった。馬場が荒れた時間帯だったことを考えてもいささか物足りない印象。中間は意欲的に攻められており体調は悪くなさそうだが、気配面は強調しづらい。【5】

■ビアンフェ 藤岡佑騎手騎乗、栗東坂路単走。序盤からグイグイといい行きっぷりを示すと、ラストは荒れた後半の馬場に脚を取られたかやや止まり気味になりながら鞍上の叱咤に応えてラスト1F12秒5(一杯)でまとめた。4F全体51秒4は自己ベストにコンマ3秒差。これまでは一戦ごとにしっかり仕上げ、使った後に休ませるというサイクルで来ていたが、今回は前走がある程度余裕残しのつくりだった。その分しっかり上昇を果たし、申し分のない気配で臨める。【7】

■メイショウグロッケ 田中健騎手騎乗、栗東CW単走。時計は4Fからで、伸びを確認する程度に留まった。時計に派手さはないが、稽古がアテにならないタイプ。体の張りは維持しているし、中2週でも日曜追いを含めて中間コース追いを2本消化できていること自体は評価できる。順調だろう。【6】

■ライトオンキュー 古川騎手騎乗、栗東坂路単走。1週前追い、日曜追いでしっかり負荷を掛けられており今回は反応を見る程度。序盤はあえてゆったり入ったが、鞍上と意思疎通できており折り合いは申し分なし。促されたラストで長くいい脚を繰り出した。夏に北海道で稼動を続けたとは思えない活気があり、この中間の動きも体調の良さを物語る。高いレベルで安定。【7】

■ラブカンプー 助手騎乗、栗東坂路単走。日曜に併せ馬で気合いを注入されたが今週の反応はいまひとつ。いい頃の迫力は取り戻せていない印象だ。臨戦過程も夏にフル稼働で上積みは強調しづらい。良くて平行線といったところ。【5】

●10月3日 シリウスS(GIII、中京、ダ1900m)

■カフェファラオ 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週C.ルメール騎手騎乗で自己ベストを更新する稽古をこなしており、これが実質の最終追い。今週は折り合わせてからの反応を見る内容で、先行させた準オープン馬に合わせる格好で楽々併入に持ち込んだ。促せば突き放せそうな雰囲気。申し分のないデキだ。【7】

■ダイメイコリーダ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。スプリンターズSに出走するダイメイフジと併せられたが、先行からパスを許し1馬身の遅れ入線。終いの粘りを欠いたが、坂路では派手に動かない馬だし相手の格も考えればそこまで懸念視する必要はないだろう。捌きに硬さが目立つあたりまだ良化の余地は感じられるが、ひとまず力を出せる状態にある。【6】

■アルドーレ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。1勝クラスにアオられ先行併入といささか見栄えのしない内容だったが、外を大きく回したことを考えれば情状酌量の余地はある。夏に稼働を続けたが、この中間は意欲的な攻めが目立ち体調は良さそうだ。極端なデキ落ちはなく、順調だろう。【6】

■エムオーグリッタ 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。準オープン馬を追走し、インへ進路を取ると抜群の手応えを保ったまま併入に持ち込んだ。先週の動きも上々で、骨折明けだった前走を快勝した反動は感じられない。勝ってさらに上昇といったところ。【7】

■エイコーン 高倉騎手騎乗、栗東坂路単走。いつも通り火曜追いでの仕上げ。序盤はゆったり入り、終いに軽く促されると機敏にギアを上げ鋭い伸びを示した。4カ月ぶりの休養明けから2戦使われ、本調子にある。【7】

■キメラヴェリテ 助手騎乗、栗東坂路単走。まずまずの活気で行きだすも、最後は手応えを失ってしまい鞍上が懸命に叱咤するような状況。体の張りなどは申し分ないが、まだ気持ち的に追い付いていない感がある。ギリギリ及第点といったところか。【5】

■グレートタイム 助手騎乗、栗東坂路単走。先週福永騎手騎乗でハードな併せ馬を消化しており、これでほぼ仕上げは完了。今週は確認程度だったが、ラストは単走とすれば上々の伸びを見せていた。緩んだ雰囲気はなく、馬体もシャープに見せる。好状態。【7】

■サクラアリュール 藤岡康騎手騎乗、栗東CW単走。先週ビシッと追われたのが実質の最終追い。今週はバランス調整と鞍上とのコンタクトを深めることに専念し、軽快に駆け抜けた。3カ月半ぶりにしては攻め本数は少ないが、仕上げに手が掛からないタイプ。体もすっきり見せている。好仕上がりだ。【7】

■サンデーウィザード 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。格下馬に遅れ入線で全体時計も平凡だが、年齢的にズブさが出てきている分で大目には見られる。中間の動きは活気があり、まとまった休みなく走っているがデキ落ちは感じられない。この馬なりに順調だ。【6】

■ダイシンインディー 助手騎乗、美浦B併せ馬。準オープン馬と併せられ、先行併入。アオられ加減ではあったが、外を回した分を考えれば問題はないだろう。先週は気難しさを見せて前進気勢に欠けたが、今週はまずまずの活気。4カ月ぶりを考えれば悪くない状態だ。【6】

■ダノンスプレンダー 斎藤騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。2歳未勝利相手とは言え先行先着を果たした。終いを要しているものの、これはいつものこと。先週、今週と休み前と変わらず稽古全体で前向きさのある動きを見せているのは好感が持てる。3カ月弱ぶりを感じさせない好仕上がり。【7】

■テーオーヘリオス 助手騎乗、栗東坂路単走。先週騎手騎乗で速い時計を出しており、ひとまず仕上げは完了。その後は連日15-15を重ね、レースへの気分を高める調整。最終追いでは時計こそ平凡ながらラストは自ら重心を低くして伸び、気配は悪くない。自分の力を出せる仕上がり。【6】

■ナムラアラシ 助手騎乗、栗東ポリ併せ馬。後方から格下馬に突かせる内容だったが、追い比べであっさりパスを許し2馬身遅れ入線に終わっている。見栄えはしないがいわゆる稽古はアテにならないタイプ。2週前、先週に続き3週続けて負荷を掛け問題なかったあたりは、一定の評価を下せる。及第点のデキと言えそう。【5】

■ミツバ 岩田望騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。2勝クラスを追走したが、手応えで見劣り届かずの遅れ入線。坂路で派手に動く馬ではないが、それにしても心もとない稽古内容だった。帰厩後急仕上げな感もあり、ここを使ってからだろう。【4】

■メイショウワザシ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週オープン馬と併せられ自己ベストを大きく更新したのが実質の最終追い。今週は気分良く走らせるのに主眼を置いた調整となった。時計の掛かる時間帯だったが、それを思わせない鋭い伸び。先週の動きが圧巻そのものだったし、目下絶好調と言える。【8】

■ランスオブプラーナ 助手騎乗、栗東CW単走。終いだけ伸ばされる内容で、まずまずの伸びを見せた。しかし3カ月ぶりの前走がいかにも調整不足での出走で、今回そこから中1週。動きからは一変という雰囲気は感じられず、まだ時間はかかりそうだ。【5】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)

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