2017年以来、4年ぶり2回目の開幕投手を務めるパドレスのダルビッシュ有投手(34)が3月31日(日本時間4月1日)、オンライン会見に応じ、1日(同2日午前5時10分開始予定)のダイヤモンドバックス戦を前に抱負を語った。現在の心境を聞かれると「プレッシャーになるので言わないでほしい」と笑った一方で、「自分が勝つためにできることを、ちゃんと準備をしっかりしてマウンドに立ちたいと思います」と表情を引き締めた。

カブスに在籍した昨季は、8勝3敗、防御率2・01と抜群の成績を収め、サイ・ヤング賞の投票で2位に入る活躍を見せた。トレードで移籍した新天地でも、エースとして期待されており、06年以来15年ぶりの地区優勝へのキーマンとみられている。「自分でいいのかなという気もあるけど、期待はしてもらっていると思うので、このチームに入れてもらえてるということをちゃんと感謝して、日々野球に打ち込んでいきたいなと思います」。

年間を通して温暖な気候の本拠地サンディエゴ入りして数日。「家も球場も街も最高の環境」と、早くも好印象を抱いた。「いつかサンディエゴでちょっとだけでもプレーしたいと思っていた時があった。神様が、自分のキャリアの最後にご褒美としてくれたのかなと思うと、ちょっと感慨深いものがありますね」。

3月25日の最終調整登板(レンジャーズ戦)では、3回4失点と課題を残したものの、しっかりと修正した。「昨日のブルペンでちょっと良くなって、今日のキャッチボールもすごく良かったので、ちょっと自信が出て来ました」。メジャー10年目。心身ともに円熟期を迎えたダルビッシュに、現時点でスキは見当たらない。