奈良市の唐招提寺で19日、魔よけの御利益があるとされるハート形のうちわ「宝扇」(長さ約40センチ)をまく伝統行事「うちわまき」があり、新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続き、僧侶と関係者のみで実施された。
蚊の殺生さえ戒めたという鎌倉時代の中興の祖・覚盛(かくじょう)上人の遺徳をしのび、没後に「せめて蚊を払って差し上げよう」とうちわを供えたのが始まりという。
この日は、マスク姿の僧侶が境内の鼓楼(ころう)(国宝)から宝扇を投げ、寄進者ら約20人が受け取っていた。ホテル尾花(奈良市)の社長、中野聖子さん(52)は「毎年の行事が営まれることをありがたく思いながら福をいただきました」と話した。
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