JR西日本は、山口線新山口~津和野間にて、ディーゼル機関車DD51形が牽引する「DLやまぐち号」を期間限定で運転している。今春は5月5日まで運転され、復路は「春」仕様のヘッドマークを掲出。津和野駅隣接の転車台広場で特別展示も行われている。
例年、山口線では蒸気機関車の牽引による観光列車「SLやまぐち号」が運転されるが、今年はC57形1号機・D51形200号機ともに検査・修繕を実施することになり、代わってディーゼル機関車の牽引による「DLやまぐち号」が運転されることになった。
ディーゼル機関車は蒸気機関車の代替車両として、国鉄では約1,400両が製造されたという。最盛期には全国各地で客車や貨車を牽引したディーゼル機関車だが、近年は徐々に数を減らしており、JR西日本は昨年末の時点でディーゼル機関車26両を保有。「DLやまぐち号」ではDD51形1043号機を使用し、旧型客車を再現したレトロな乗車空間を有する35系客車を牽引。土休日を中心に山口線新山口~津和野間を1日1往復する。
往路(新山口駅10時50分発・津和野駅12時58分着)はDD51形に通常のヘッドマークを掲出。復路(津和野駅15時45分発・新山口駅17時30分着)は通常と異なる季節限定のヘッドマークを採用し、現在は桜を描いた「春」仕様のヘッドマークを掲出している。ゴールデンウィーク期間中の運転では、「SLやまぐち号」のときと同様、沿線の人々が集まり、列車に手を振る場面が見られた。親子で「DLやまぐち号」を見送った後、「いつもと違ったね…」といった声も聞こえてきた。
「DLやまぐち号」が発着する津和野駅では、駅隣接の転車台広場にてDD51形の特別展示を5月5日まで実施している。例年運転される「SLやまぐち号」の場合、蒸気機関車は津和野駅到着後、水と石炭の補給作業のために転車台を使用する。一方、ディーゼル機関車はこれらの作業が不要で、通常は転車台を使用しない。今回はDD51形を間近に見てもらう目的もあり、転車台での回転展示を13時20分頃から行っているという。
DD51形が牽引する「DLやまぐち号」は、5月5日まで運転した後、夏休み期間にあたる7月17日から8月30日までの土日祝日と、9月18~20日に運転予定。7月17日以降、復路では「夏」仕様のデザインとなったヘッドマークを掲出する。10月以降の運転計画は改めて案内するとのこと。
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